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2011.Feb

私は文系の出身ですが、メーカーである日本車両において、事務系の人の仕事も非常に重要な部分を担っていると感じています。 所属は資材部です。現在は原料グループに席があり、鋼材・ステンレスの手配計画・納期及び品質管理業務、化粧板や消耗品などの手配計画・契約・納期及び品質管理業務を担当しています。

車両に使われる鋼材・ステンレスの場合、生産計画に基づいて、いつ、どれだけの材料が必要になるかを確認し、メーカーに発注します。もちろん鉄道会社や車両の型によって仕様が異なるので、最も無駄の出ないような発注をしなくてはなりません。これは内装に使われる化粧板も同様です。鉄道会社や路線のイメージカラーとの兼ね合いもあるので、色だけをとってもバリエーションは膨大です。

上流の設計部門には作業の都合があり、製造部門は納期を守らなくてはなりません。さらにメーカーも生産状況が異なります。それぞれの都合を聞きながら、不都合がないように調整を取っていくことが重要で、それには受け身の姿勢ではなく、自ら積極的に情報を取りに行くことが必要です。

必要な資材がなければ車両は製造できませんから、我々の仕事はちゃんと調達して当たり前の仕事です。ミスがあってはなりません。「明日、大量に必要だ」と発注しても鉄鋼メーカーが応えられるわけはないので、どの鋼材をどれだけ生産するには、どれほどのリードタイムが必要か、きちんと把握しておく必要があるのです。 我々資材担当がバタバタと走り回っているようでは、他部門も不安になるだけ。腰を落ち着けて仕事をすることが大切です。そこに面白みがあると言えるでしょう。

現在、職場の課題となっているのが、技術継承です。 社員は50代のベテランと30代前半の若手が中心。世代的な開きがあります。そこでベテランから若手への技術継承が大きなテーマとなっているのです。

私自身もリーダーからできるだけ技術を吸収するべく、意識して取り組んでいます。資材調達の仕事は、契約、計画、納期管理、品質管理と業務量は膨大です。部材の種類も多く、覚えるべきことは山のようにあります。 それこそ経験の蓄積がものを言う世界で、私も先輩の業務を見て、真似て、一つずつ自分のものにするようにしています。 また、私自身も後輩に対する業務指導を行っています。以前、新入社員をマンツーマンで指導するエルダー制度で後輩を指導しました。自分の指導によって後輩が力をつけてくれる過程はとても嬉しいもので、やりがいを感じています。

これから取り組みたいのは、先輩の経験を「見える化」して、データベース化していくことです。それができれば、誰もが業務知識を使えるようになり、作業の品質も向上すると思います。

 

入社以来、7年間を資材部で過ごしました。 最初に配属されたのは、現品課です。ここは、納入された原材料や部品等を保管・管理しておく部署。おかげでこの部署にいたときは、鉄道車両に必要となる要素のほぼすべてを見ることができました。 メーカーで働いていて、モノを見る、モノに触るという経験は非常に重要です。最初の頃は、いったい何に使うのか見当もつかないような部品ばかりでしたが、実際にモノを見ながら仕事をすることで次第に知識も増え、名称を聴いただけで具体的なカタチが思い浮かべられるようになりました。大きさについても同様で、同じ100個でも部品によってボリュームがまるで違いますから、適切な保管場所を確保する上でも、大きさをイメージできるのは重要なことなのです。

このように資材部で経験を重ねてきたことで、ある程度の知識も身につけることができました。今後については、自分の幅を広げるためにも他の部署でも仕事をしてみたいと思います。そして、今までとは違う角度で材料や部品を見ることで自分の視野を広げ、その経験をいつか再び調達の仕事にフィードバックしてみたいと考えています。

【熊谷 度 Wataru Kumagai】
学生時代は、人事・労務関係のゼミに所属。ワークシェアリングをテーマに研究していた。就職活動では多くの会社を訪問したが、好きなことに関わるのが一番と考え、鉄道関連に絞り、最終的に日本車輌を選んだ。最近はまっているのが、芝居。週末になるとあちこちのステージを観て歩く。仕事は理詰めだが芝居は感性。ちょうどバランスがとれている感じがしている。

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