

2009.Nov |
| 輸機・インフラ本部 技術部 技術第三グループ |

日本車両という社名の当社ですが、私のような土木の専門家が活躍するフィールドもあります。その一つが、私の担当している橋梁です。
今でも思い出深いのが、国道3号線の高架橋の補強工事です。疲労等級を上げるため溶接構造をボルト構造に変更するという工事でした。ボルト締め付け作業のための空間が確保できるか、他の部材に影響は出ないかなど、事前の検証には苦労しました。関連する箇所の構造計算を何度もやり直すなど、非常に手間のかかった案件でした。
それだけに無事に工事が終わり、当たり前のように人や車が橋の上を行き交う様子を見ていると、本当に感動します。社会に貢献しているという手応えは、なにものにも替えられないほど、大きな喜びです。

橋と聞くと、皆さんは川や海にかかる橋を思い浮かべるかもしれません。しかし、当社が手がける橋の中には、高速道路の高架橋や鉄道橋などが数多くあります。
こうした仕事は多くの場合、設計を行うコンサルタント会社が橋の形状やデザイン等の詳細設計を行います。その後、当社がメーカーとしてその仕事を受けて、詳細設計に間違いはないか、あるいはそのままで現実に生産が可能か検討し、生産に適した状態に変更する照査設計を行います。
ただ、照査設計の段階から当社が受注する仕事もあるため、詳細設計をこなせる知識・スキルも必要。そのために、会社の枠を超えた委員会活動等に参加して、他社の人々や大学教授と交流しながらスキルアップに励んだり、外部講習に足を運んだりしています。常に技術者としての自分に磨きをかけることを忘れてはなりません。

近年は耐震補強を初めとした補強技術に注目が集まっています。ビル建設の技術を橋梁に応用する等、異分野の技術を導入し、今までにない工法が出てくるようになりました。単純に壊して新しい構造物に置き換えるのではなく、いかに維持・補修していくか、知恵が求められているのです。
新しく構造物をつくることも大切ですが、今ある構造物を大切に守っていくことも、土木技術者にとっては非常にやりがいのあるテーマです。今後ますます面白くなってくる分野ではないでしょうか。
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輸機・インフラ本部 技術部 技術第三グループ |
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【高橋昌利 Masatoshi Takahashi】
2002年入社 工学研究科 土木工学専攻
大学時代、鋼の構造を研究しているゼミに参加。鉄鋼と橋梁の技術探究に取り組んで、現在に至る。休日は図書館でミステリーを心ゆくまで読むのが楽しみ。
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