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加藤:今村君は土木を専攻していて、日本車両という会社のことは知ってた?
今村:実はまったく知りませんでした。たまたま参加した就職セミナーで初めて名前を聞き、調べたら橋梁建設に実績があると知って「ここだ」と惚れ込んだんです。
加藤:僕も知らなかったよ。
今村:四国に住んでいた頃、親戚や友人に会いに行くのに明石海峡大橋や、来島大橋を渡っていました。橋って距離を縮めるだけでなく、人と人の心も近づけてくれるんですよ。そんな思いを大切に仕事をするなら、日本車両が最適だと感じました。
加藤:でも、研修では橋梁以外の現場も経験したよね。
今村:ええ。鉄道車両って、土木の人間にとっては未知の世界だから楽しかったですよ。いい経験になりました。それに、現場の作業者とスタッフのコミュニケーションの取り方などは土木の仕事にも通じることですから、勉強になりました。
加藤:そういうふうに何でも吸収できる素直さは、今村君のいいところだよね。初対面の印象そのままだよ。
今村:ありがとうございます。私が加藤さんに感じた第一印象は、圧倒的な存在感というか、余裕たっぷりというか。たぶん経験の差だと思うのですが、何を尋ねても教えてくれる本当に頼りがいのある先輩だと感じました。


加藤:今僕らは静岡県の国道を4車線化するバイパス工事の現場にいるけれど、今村君はここが最初の現場だよね。
今村:はい、8月に配属されて本社で橋梁の架設の際に必要となる吊金具取付工事の指示書を作成したのち、この現場に来ました。
加藤:現場では指示書に従って製作された吊金具で架設を行うから、責任重大だね。
今村:はい。指示書に私の名前が書かれてあるのを見て、新人ながら重い責任を担う仕事を任されたと実感しました。
加藤:今はこの現場で主に安全管理の仕事を担当してもらっているけれど、もう慣れたかな。
今村:最初は緊張しましたね。協力会社の作業員の方々とコミュニケーションを取りながら進めていかなくてはならないんですが、わからないことだらけで苦労しました。“こんなことを聞いたら怒られるんじゃないかな”と心配でしたね。でも、聞くと皆さんちゃんと教えてくれるので、現場の人たちに育てられているという感じです。
加藤:それはやっぱり今村君の素直さにみんなが好感を持っているからだよ。その姿勢は大切にして欲しいね。現場での経験に無駄なものは一つもないから、すべてを吸収してもらいたいと思う。
今村:加藤さんにはいつも「先を読んで仕事しろ」と言われていますが、最初の頃は1時間先を考えるので精一杯でした。それが今では3日先ぐらいまで読めるようになりました。
加藤:近い目標としては1ヵ月先が読めるようになってもらいたいね。

加藤:この仕事の一番のやりがいは、よく言われることだけれど、地図に残る仕事ということだね。大きな架設に携わると新聞に載ることもあり、そのときはやりがいを感じるね。
今村:そういう喜びも、現場での厳しい毎日の積み重ねですね。特にこの現場は夜間の作業が多いから、現場の安全管理と同時に自分の健康管理も大切だと実感しています。
加藤:実はそこは大事なポイントなんだよ。自己管理がしっかりできてこそ仕事に集中ができ、大事な判断もしっかり下せるからね。
今村:その点で加藤さんがすごいと思うのは、自分に対してとても厳しいことです。人に対しては優しいのに自分には絶対に妥協を許さず、厳しく律していると感じます。資格取得のために早朝の勉強を続けるなど、本当に見習いたいと思います。
加藤:どんなことでも日々の積み重ねが大切だと思うよ。
今村:将来は私も加藤さんのように誰からも頼られる人間になりたいと思います。まずは現場の段取りを一週間先まで読めるようになりたいですね。この現場が終わったら次の工事でもご一緒させていただけるようなので、この先もご指導ください。
加藤:こちらこそ期待しているよ。
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