 國村:事務系の仕事で唯一、製造現場に出て現物に触れて勉強できる部署が資材部なので、「この会社が何をしているのか、しっかり知りたい」という気持ちで、配属を希望しました。
石田:入荷する資材をチェックして受け入れ、保管したり、現場へ払い出したりするのが現品課の仕事だから、会社が今、何をしているのかは確かによくわかる部署だね。
國村:ただ、実際に仕事に就いてみて、膨大な量の材料や部品が続々と入荷する状況にビックリしました(笑)。当たり前のことですが、新入社員の自分は部品を見ても、それが何という名前で、どこに使うものなのかもわからない。考えてみれば、電車の製造に何を使うか知らないですからね。それで一体、どうすればいいのか。何から学んでいけば、目の前の仕事ができるようになるのか。最初はわからないことがわからない状態に陥って、困りました。
石田:製造現場に出てみたいとか、製造工程を知りたいと思って配属を希望したら、その部署は部品の形や名前を知らなければ、仕事ができない場だったという…(笑)。
國村:その通りです。でも、やるしかないので、最初はとにかく調べたり、先輩に聞いたり、現場に確認したりして必死でした。
石田:入荷する資材の点数が多いだけでなく、予告もなく入荷する資材や入荷してみたら、予告とは中身の違う資材があったりして、ある程度の知識を持つようになっても、目の前の現品を確認するだけで大変な仕事になることがあるけどね(笑)。
國村:確かに。伝票のない部品の入荷もあるので、見ただけではどこで使う何なのかがわからない。結局、足を使って各現場をまわり、実際に現品を見てもらって、その現場で使用するものかどうか確認することもあります。広い工場内を仕事のために歩き、いろんな人と知り合えるのはいいけど、届いた部品や資材を見てピンとくるようになるには、どうしたらいいんだろうと思いました。

石田:現状のままでは、確かにルールに則った迅速な処理は不可能な面がある。例えば、インバーターのような大型電気品は「交付材」「支給品」と呼ばれ、当社が発注するのではなく、お客様が電気メーカーに発注し、メーカーから直送されるので、当社の物流伝票はついていないし、最初は面食らうよね。
國村:はい。しかも物が大きいだけに最適な保管場所を考える必要がありますね。何も考えずに外部倉庫に入れてしまうと必要なときに出せなくて、現場に迷惑がかかったり、余分な保管料がかかってしまったりしますから。
石田:おまけに、コネクターなどの結線部品などは、電気品を取り付ける前に下拵え作業があるので、かなり前日程でコネクターだけを要求してくる。製造現場は工程優先なので、こちらの都合はお構いなしだからね。
國村:そうですよね。そういうことがあるから、現場からの問い合わせ対応や要望の調整も大事な仕事だと思います。電話の相手が部長なのか主任なのか役職がよくわからないので、私は言うべきことははっきり言っています。新入社員ならではのわからない強みですね(笑)。
石田:まあ、設計変更による部品数の変更など、当社に非があることもあるから、調整は慎重に行ってください(笑)。

國村:資材の受け入れと払い出しの迅速化には、入荷する部品の1点1点に番号が与えられていることが望ましいと思います。現状は契約ごとに一番号なので、異なるパーツでも同じ番号のものがあったり、付属品などには番号がなかったりするものがあります。そのため、すべてに番号をつけた現品リストを作成し、管理する仕組みができないかなと考えています。
石田:番号をそこまで資材に対応させれば、入荷も社内物流もスムーズになるだろうね。
國村:私は石田さんが担当しているステンレスや鉄の鋼材は、まだ全然わからないので、知らないことを減らして早く一人前になることも大事だと思っています。わからないと言えば、立体倉庫のどこになにがあるのか、さっぱりわかりません。ベテランの社員の方はこともなげに対応していますが(笑)、倉庫の抜本的な管理方法も今後は見直していきたいです。
石田:当社には長い歴史があるから、管理方法も継ぎ足してきた部分があり、確かに抜本的な改善の必要が迫ってきていると思う。ただ、今のシステムは先人の知恵と工夫によって作られているので、その良さをまず認識することが大事だね。部品の在庫を持つのも、長い歴史の中での経験が生かされているはずだからね。
國村:そうですね。これから一つでも多くの仕事を体験し、失敗しても何かを覚える意気込みでノウハウを蓄積していきたいです。また、自分が言ったことを実現するのも自分ひとりの力では無理なので、多くのみなさんと協力して社内物流の問題を解決したいと思います。

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