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新入社員の声


2010.Mar

■新型通勤車の図面をひたすらチェック 

村松:新入社員研修後、6月から鉄道車両本部に配属となり、まずは工場研修を行いました。豊川製作所には鉄道車両製作に必要な工場が揃っていますが、ほぼ全ての工場で研修を行い、現場で作業体験をしました。工場研修を通して、どのような工程があるのかを知ることができましたし、実際に作業をする方々の近くで工場研修を行うことで、現場の方々の考え方を直接聞くことができたので良かったと思います。

宮澤:工場研修は現場の人と話ができる最初の機会だからね。現場と話をしないと、鉄道車両のモノづくりは進まないんだ。今は私が設計を担当している通勤車の設計がピークを迎えていて、村松くんにはほとんどの図面をチェックしてもらったね。図面チェックが忙しかったので工場へ行く機会がなかなかなく、今のところは工場研修の経験が活きていると実感する機会は少ないと思うけどね。

村松:そうですね。前回製作した類似車両の設計図と比較して、今回新造する車両の設計図のどこが変わっていて、どこが変わっていないのかをひたすらチェックしました。

宮澤:仕事の流れとして、お客様からはまず、今度製作する新しい車両について大まかな仕様が提示されるんだ。そして、基本的には前回設計、製作した類似車両をベースとして、今回提示された仕様を満足するように変更を加えていくのだけれど、具体的にどこをどのように変更していくかについては、お客様との設計会議の場で議論をして決めていく。その後、会議での決定内容を詳細な製作図面に落とし込む作業は私たち車両メーカーに委ねられているので、設計図が仕上がった段階で変更箇所を再度チェックする必要があるんだ。変更してはいけないところで変更してしまったり、変更するべき部分が変更されていなかったりすると、お客様が要求するものと異なった車両ができてしまうから、図面チェックは大事な作業なんだよ。今回の通勤車両は車体関係だけで設計図が1,300枚近くあったけど、村松くんはほとんどすべての図面に目を通したよね。

村松:はい。ただ、今は図面上の寸法や表現の違いを比較しているだけで、内容にまで踏み込んで図面を見るところまではできていません。私はもともと製造にも関心があったので、図面の寸法や記号から、実際のつくり方や品質レベルが読み取れるようになりたいです。

■設計した車両の製造工程を見る

宮澤:これから、村松君にチェックしてもらった図面で車両の製造が始まり、製造後は各種の性能確認試験を経てお客様に納入される。その過程の中で現場との関わりが必要となる場面が多々出てくるから、図面だけではない鉄道車両のモノづくりが見えてくるよ。鉄道車両の設計は設計図を描いただけで終わることはほとんどなく、現場で実際の作業者と議論をしながら、より製作しやすい車両、品質の高い車両にするにはどうすべきかを探りながら進んでいくんだ。

村松:車両の構体から始まって、内側に断熱材を貼って塗装をし、機器を取り付け、電線を這わせ、内装を行い、……といった車両製作の一連の工程を実際に工場で見ることができるんですね。

宮澤:設計は良い図面を描くことやお客様との打合せ、交渉を行うことが大事だから、そういうこともこれからだんだんと覚えていってもらうよ。

村松:モノづくりをする上で図面は必要不可欠なものだし、お客様と話したり、取引先にお願いしたりというような対外的な広がりがあるのは楽しみです。社内でも設計のフロアにこもるのではなく、現場の人とFace To Faceで話し合いながら、仕事を進めていきたいです。

宮澤:鉄道車両の設計は、顧客、部品メーカー、製造現場の3者の要求を常にトレードオフしながら進んでいく。顧客の要求に対して、製造上の理由で別の提案をすることもあるし、部品メーカーや製造現場には、性能や品質などの理由で我慢してもらうこともある。適切な判断をするためには、関係者の意見を聞くことが重要となってくるけど、当社は現場が近く、製造現場の要求を聞く機会が多分にあるので、現場の意見をしっかり聞いた上で、お客様の意向を踏まえた車両づくりをリードしていけるよ。限られた制約条件の中でいかにお客様の要求に応えていくか。これから先も学ぶことはたくさんあるよ。

■在来線、新幹線から海外の車両まで

村松:楽しみですね(笑)。当社は年齢の近い先輩からベテランまで、個性的で経験豊富な方が揃っているので、いろんなことを知っている先輩方から話を聞くことが、本当に自分のためになります。私は最近、新型通勤車の標記を担当することとなりましたが、標記一つとっても、学ぶべきことはたくさんあると実感しています。もちろん、自分自身で考えたり、書物などで知識を深めたりすることもとても大切だと思いますが、経験豊富な先輩方の考えや知識も貪欲に吸収していきたいです。そういう意味で、先輩方からは積極的に話を聞いていこうと思います。

宮澤:そう、そう。逆に後輩から質問されると、自分がこれまでやってきた仕事の見直しにもなって、聞かれたほうの社員にとっても刺激になる。村松くんは、これから先、設計でどんなことをやってみたい?

村松:これから先ということで言えば、在来線だけでなく、新幹線などの高速車両も手がけてみたいし、海外向けの車両も手がけたいです。通信教育で英語の勉強をしているので、役立てたいですね。

宮澤:新幹線などの高速車両はお客様から要求される性能や品質のレベルが非常に高く、技術的にかなり深い部分まで落とし込む必要があるよ。それだけに大変だけどやりがいもある。海外の車両となると、仕様書も設計図もすべて英語だね。お客様との打合せや折衝にも英語が必要だろうし、海外出張の機会もあるかもしれない。今は在来線通勤車の担当だけど、当社なら在来線、新幹線から海外向けの車両まで幅広く関わる機会があり、村松くんの希望も夢じゃないから、頑張っていこう。  

 


鉄道車両本部 技術総括部 車体設計部 車体グループ 
新入社員 【村松由基 Yuki Muramatsu】
2009年入社 システム情報工学研究科 構造エネルギー工学専攻 

 学生時代は流体工学に取り組み、水泳の推進力発生メカニズムを解析。液体と気体という違いはあるものの、走行時の空気抵抗や車内の空調を考える車体設計に、流体工学の考え方は活かせると考え、新幹線のトップメーカーである当社を志望。仕事後は近所のスイミングスクールに通って体を動かし、休日は実家でネコとマッタリ

エルダーブラザー 
【宮澤 航 Wataru Miyazawa】
2005年入社 理工学研究科 機械宇宙システム専攻

隣の席に座る村松を適度にサポートするエルダーブラザー。自分の経験からも教育担当の先輩がいると、何でも聞きやすく業務を習得しやすいと実感しており、指導を実践。平日も、休日も、デスクワークに終始しないアクティブ派

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