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新入社員の声

【櫻木勇人 Hayato Sakuragi】
2008.Dec

■想像もしなかった仕事との出会い

櫻木:研修を通じて、私は建設機械に興味を持つようになり、機電本部に行きたいと思っていました。だから、機電本部へ配属と聞いてうれしかったですね。ところが配属されたのは、建設機械を扱う重機部門ではなく、電機グループという軽機部門の発電機に携わることになって意外でした(笑)。工場研修のときも発電機の仕事は紹介されなかったので、「えっ!? そういう仕事もあるの?」という感じ(笑)。でも、知らなかったからこそ「よし、やってみるか」と思いました。

田中:私も入社後、機電本部のシステマティックな仕事の進め方に関心を持ち、重機製造を志望して、実際に重機の製造部門に1年間いました。1年後に発電機部門が強化されることになり、そのタイミングで発電機のほうへ移ったんです。「日本車両」と聞くと、まず鉄道を想像するから、発電機の設計開発は意外に思えるでしょう。ただ、発電機は軽機といっても、工事用発電機から非常用発電機までいろんな機器があり、小さなモノから大きなモノまでつくることができて面白いよ。

櫻木:そうですね。電機グループの仕事は、発電のための制御回路をつくることがメインなので、電気系の私の専門に合っているはずなのですが、発電機全体の設計となると機械図面の作成も必要で、今まで図面を書いたことがなかった私としては、仕事の面白さを知る以前の段階で今はトレーニング中です(笑)。

田中:電気の回路図も、機械の設計図も、両方書けないと仕事はできないので、櫻木くんには機械製図の勉強をメインにやってもらっています。平面図を立体的にイメージして読む力と、頭の中でイメージする立体を平面図に落とし込む作業は、仕事に最低限必要な力だから、パッとできるようにならないと(笑)。

櫻木:9月の終りまで工場での現場研修で、設計の仕事を始めて1ヵ月経ってないこともあり(笑)、ちょっとずつわかってきたところです。

■自分で考える力を養成

田中:製図の勉強といっても、CADの使い方などの作図方法だけを覚えてもらっているのではなく、「この部分を図面にして」と課題を与える方式で、その要件をいかに立体や平面に展開するかという思考法の習得にも、取り組んでもらっています。この仕事は自分で考えながら行うものなので、技術だけ覚えても、それでは役立たないんです。

櫻木:実際に発電機を見て、イメージしたものをCADで図面化する作業を繰り返しながら、課題と格闘しています(笑)。

田中:パソコン世代だけに、CADの操作方法を習得するのは早いね。ただ、簡単にやり直しができるCADに頼りすぎないようにしたほうがいい。昔は手描きだったから、すべての展開をよく自分でイメージしてから描き始めないと、途中で描くスペースがなくなっちゃったりしました(笑)。それで、みんな描き始める前に、なるべくリアルにイメージするようにしていたんです。その積み重ねで鍛えられていたと思いますね。

櫻木:実際に作図をやって身につけるしかないと思っています。例えば、ホースの3次元図を描こうと思ったら、正面から見た図、上から見た図、右から見た図、……と全方位からの作図が必要ですからね。あれはやらないとわからないです。特に3次元的な曲がりの表現に苦労しています。一つの図面を描くだけで、まだまだ時間がかかるのが気になりますが……。

田中:慣れればできるようになるから、大丈夫。考える力がついてきます。

■初心者の今だからできること

田中:製図は大事だけど、発電機のことをよく知らない初心者の今だからこそ、仕事を通じて気づけることやふくらむアイデアがあるはず。「こういうふうになっていたらいいのに」とか、「なぜこうしないんだろう」と思うことを、櫻木くんにはぜひ、ノートに書き留めておいてほしいです。知識や技術レベルが上がってくると、逆にそれが固定観念を生み出す悪い要因となって、斬新なアイデアの創造を阻害することがある。そうなる前に、自分の感覚や疑問を大事にしてほしい。

櫻木:書き留めておくと、役に立つであろうことは想像できます。これから思うことがあったら、しっかり書き留めていきたいですね。

田中:当社がつくっている製品は電車にしろ、橋にしろ、オーダーメイドだよね。ところが、発電機というのはオーダーメイドではなく、お客様の要望に応じて適切な製品を提案することが可能な量産品なんです。だからこそ、お客様が「これは欲しい」と思う付加価値の高い製品づくりが必要。アイデアをいかに具体化して、市場のニーズを勝ち取る製品にするか。そこには素朴な視点が絶対、役に立つと思う。

櫻木:お客様の声に耳を傾ける事が大切ということですね?どういうことに困っているのかわからないので、私自身、聞いてみたい気がします。

田中:うん、なるべくお客様の声を聞いてほしい。ただ、わからないことや知らないことにひるむ必要はないよ。自分が新鮮なうちに、いろんなことに敏感になって、付加価値の種を見つけておくと、やがて財産になります。電機グループは1人1台ずつ発電機を担当し、計画から完成までトータルに手がける体制だから、目のつけどころがいい製品ができると喜びもひとしおです。

櫻木:いいですね。そこまで気づいたことを温めていきたいです。

田中:まずは私が担当する製品の一部分を、計画から完成まで任せることから始めるから。テーマは過負荷。筋トレといっしょで、キツいと思ってから頑張った分がやがてモノを言う自分の力になるから(笑)。110%、120%でいこう。

櫻木:田中さんは110%、120%と言うけど、困ったときはちゃんとサポートしてくださいます(笑)。自分なりに考えたアイデアに問題点があるときでも、答えではなくヒントを提供していただけるので。人間味がある機電の電機グループで、過負荷を乗り越えますよ(笑)。

新入社員【櫻木勇人 Hayato Sakuragi】
大学時代の後輩がたまたま日本車両にいて、「鉄道をつくる会社」の存在を初めて知った。しかも、一部分の部品ではなく、すべてをつくると聞いてピンとくるものがあった。モノづくりの最初から最後まで、トータルにかかわることを希望して入社。

エルダーブラザー【田中克明 Katsuaki Tanaka】
就職活動を通じて、インフラ系重工業の日本車両を知った。豊川工場で鉄道車両の製造工程を見て、量産ではなく高度な職人技を活かしたオーダーメイドの製造現場に驚き、興味が加速。設計よりも製造に関心があり、入社当初は製造への配属を志望。

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