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新開発の2倍径拡底バケットBK23-V最大掘削径φ4・7m、国内最大級の掘削深度82m

新開発 大型アースドリルED8200H

土木及び建築構造物を支える基礎を築造する工法には、大別すると既成杭工法、場所打ち杭工法、地中連続壁工法、地盤改良工法、その他工法に分類することができます。

その中で、場所打ち杭工法とは、その名のとおり現場にてコンクリート基礎杭を築造するものですが、施工機械の代表的なものとしては、アースドリル、オールケーシング掘削機(当社製品ではRT)があります。

これら機械による施工は、構造物の大型化に伴い需要が増大し、なおかつ技術開発の進歩によって、施工中の騒音、振動などの環境負荷が少ないことから広く普及しています。

市街地(狭隘な箇所)での施工

アースドリル機による施工は、低騒音、低振動に加え、機動性にも富み、施工能率も高いため、市街地(狭隘な箇所)での施工実績が急伸しています。また、掘削口径の変更が容易で、口径φ3・0m、掘削深度70m程度までの施工が可能です。

近年では、杭の先端部を拡大し、杭底部の面積を大きくすることによって杭の支持力増大を図り、経済的施工を実現する工法《拡底杭工法》も普及しつつあります。

 

 

新開発の大型アースドリルED8200H当社は、昭和55年に汎用クローラクレーンDH300・350をベースとしたアースドリル機を開発して以来、ユーザの要望に応えた特殊仕様機を含め、これまでに280を超える台数を世に送り出しています。

現行生産モデルとしては、アースボーイシリーズと称して、テレスコブームタイプ(伸縮式タイプ)のTE4300H《掘削深度43m》、ラチスブームタイプ(トラス構造で写真と同じタイプ)のED5800H《掘削深度58m》、及びED6200H―2《掘削深度62m》の3タイプがあり、過去には最大掘削深度71mを実現したモデルもありました。

大型アースドリルED8200H

 今回紹介します大型アースドリルED8200Hは、拡底杭市場において2倍径拡底(例.軸掘径をφ1・5mとすると、拡底径はφ3・0mとなります。)が主流になってきていることに加え、掘削深度が80m級となる施工計画が立案され、現行の上位モデルED6200H―2では対応できない領域となるため、市場要求に応える形で、アースボーイシリーズの最上位モデルとして新規に開発したものです。

 先ず掘削能力として、最大掘削径は軸掘時φ3・0m、拡底時φ4・7m(日車拡底バケットBK23―V型使用)を擁し、最大掘削深度は5段ケリーバ(バケットにつなぐ伸縮式回転軸)の採用により、国内最大級の82mを可能としました。土砂を含んだ掘削用バケットは大重量となるため、主巻ワイヤを太径のφ30mmとし、ドラムにはダブルブレーキ機構を採用して、操作性と安全性も高めています。また、補助吊り能力として、35ton×7・3m(3本掛け時)〜15ton×10・0m(1本掛け時)を有し、施工用途に見合ったクレーン作業が可能となりました。その他、これまでの経験と実績をベースとして、随所に付加価値のある機能を装備しました。

 

 環境面では、オフロード法《3次基準値》に適合したクリーンなエンジンを搭載し、低騒音型建設機械の基準値も満たしています。安全面でも、操作レバーにロック機構を標準装備し、誤操作を防止すると共に、ボディ上部には手摺を設け、作業時の転落防止も図っています。

 

 また、2倍拡底バケットも同時にラインアップしました。 これまでに2台を出荷しておりますが、時流として、財団法人日本建築センターによる評定(2倍径)取得がブームになっており、ユーザにおいては本機を用いた評定を取得され、建設現場では持てる能力を充分に発揮し、高い評価を得ています。

 先の震災を機に、設計される杭の深さがより深くなる傾向にあり、今後ますます大径化・大深度化するアースドリル工法《拡底杭工法》用に、本機の需要は高まることが予想されます。当本部としては、更なる市場要求に応えるように改良を加え、販売拡大に向け努力していく所存です。

 



  

 

 

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