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JR西日本殿向け683系2000番代


● JR西日本 683系2000代特急電車

平成15年 「しらさぎ」用485系の置き換え用として新製。車体はダブルスキン構体を採用、内装はアウトワーク化を図ったパネル工法を組み合わせたもの。接客設備は喫煙コーナ、パソコン電源設置など「しらさぎ」運用に配慮されたものとなっています。

 

 

納入トピックス

2003.03

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西日本旅客鉄道殿683系2000代交直流特急電車

 この度、特急「しらさぎ」「加越」置き換え用として、西日本旅客鉄道殿に683系2000代交直流特急電車を納入しました。

「しらさぎ」は昭和39年(1964年)に最初の交直流電車特急として新設された由緒ある列車で、現在の運転区間は名古 屋ー富山・和倉温泉間となっています。以来40年近くにわたりマイナーチェンジをしつつも481・485系を使用してきましたが、今回新車を投入してこれを置き換えることとなったものです。

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683系0代は2001年にサンダーバード号用として6+3の9両編成で登場しました。今回製作の2000代はこれをベースとして5+3の8両編成に変更しています。グリーン車のみが非貫通型先頭車、他の先頭車は貫通型で、5両編成に3両編成を適宜組合わせて8両や11両編成とすることができます。

これまでの683系0代の9両分の設備(車掌室・車販準備室等)を8両分に凝縮したことと、お客さまの利便性から出入台が完全に等間隔になるよう工夫したことで、割付が大幅変更となりました。

艤装、外観上の特色としては、屋根上に搭載された複雑な機器が目を引きます。さらに豪雪地帯ならではの工夫として、床下への着雪防止のためのフサギ板や着雪防止ヒサシが装備されており、あたかも一体化した機器が取付けてあるかのような印象があります。

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車体の基本構成は、新幹線と同様のアルミダブルスキン構体に、アウトワーク化を図ったパネル工法を組み合わせたものです。

客室は北陸方面への特急の特徴として、ビジネス目的でも観光目的でも多くの方が利用されるため、基本的な快適性(静粛性、乗り心地、適度な空調)を追求したものとなっています。このため、間接照明を用いるなどして、全体的に落ち着いた雰囲気でまとめています。内装材の色は奇数号車と偶数号車で赤系と青系に分かれています。仕切壁寄りの席には今回からパソコンが使用できる設備(専用コンセントと大型テーブル)が備えられています。

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今回の目玉となる設備はグリーン車に新設された喫煙コーナーです。開放感のある大型窓と竹積層材を用いたぬくもりの あるデザインのテーブル、また人感センサーによる適度の換気がなされ、愛煙家ならずとも思わず立ち寄ってみたくなるスペースとなっています。

北陸方面へお出かけの際は、ぜひ「しらさぎ」「加越」号をご利用ください。