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名古屋鉄道殿向け1700系

●名古屋鉄道 1700系特急型電車

 

平成20年 2200系と同様に特別車2両と一般車4連結した6両固定編成の特急車両。特別車は特急形態の見直しにより余剰となった1600系を改造、一般車は2200系2次車の一般車をベースとして新造しました。

 

【参考】1700系併結用一般車完成

2009.01

 この度、名古屋鉄道殿より1700系電車との併結用の2300系電車4編成(16両)が完成し、豊川製作所より発送されましたので紹介致します。

 まず、この2300系電車が発注された経緯を説明します。名古屋鉄道殿の方針により、全車特別車の特急列車は2000系空港アクセス特急「ミュースカイ」のみとし、その他の特急列車はすべて一般車を併結することになりました。そのため、全車特別車の1600系特急電車が余剰となり運用中止となりましたが、1600系は車齢が非常に若いため、全車廃車とするのではなく、名古屋鉄道殿にて、3両編成中1両を廃車とし、2両は方向転換(豊橋寄りと岐阜寄りを入れ換える)して、系式を1700系と改め、運用することとなりました。一般車については1600系との併結に違和感が少なく、最新の一般車併結特急である2200系の一般車を新造することとなりました。ただし、この車両は一般車のみの製作であることから系式は2300系となっています。

 2300系は外観、客室内、運転室共に2200系の2次車をベースとしていますので、先頭部の外観は一見2200系と同じであるかのように見えますが、中央部のポリカーボネート樹脂を廃止し、正面窓に曲面ガラスを採用する等変更されています。また、客室内は1両あたりの優先席を10席と増やし、同部及び床敷物の色配置を4000系同様としています。

 

1700系は、空港特急としても運用される2200系との共通運用のため、名古屋鉄道殿にて1600系から種々の改造がなされています。例えば、一人掛け座席が撤去され、荷物置場が設けられました。また技術基準改正に伴い、EB装置、運転状況記録装置、防護無線自動給電装置が追加で設置されています。

 2008年秋より順次、名鉄殿舞木検車場にて1700系と2300系の組成を組み、試運転を経て12月のダイヤ改正より4編成が営業投入されております。