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2004.06 名古屋臨海高速鉄道鞄a向け 1000形電車

名古屋臨海高速鉄道鞄a向け 1000形電車

 「名古屋の都心」と「みなと」をつなぐ「あおなみ線」が10月上旬に開業します。昭和25年以来半世紀にわたり貨物線として親しまれてきた西名古屋港線(西臨港線)が、名古屋駅を起点とし金城ふ頭駅まで24分で結ぶ新しい旅客鉄道として生まれ変わります。
 沿線には、愛・地球博のウエルカムゲートの最寄駅「ささしまライブ」、荒子観音の「荒子」、「名古屋競馬場前」、「金城ふ頭」など11の駅が設けられ、朝夕のラッシュ時には10分間隔、その他は15分間隔での運転を予定しており、各種イベント、通勤・通学の足として幅広い利用が期待されています。
 「あおなみ線」を運営される第3セクタの名古屋臨海高速鉄道鞄aから、新形式電車1000形を32両受注し、6月初旬までに全両搬入しましたので、その概要を紹介します。

 この1000形車両は日車式ブロック工法の構体を用いた4両固定編成のオールステンレス車両です。先頭部もステンレス製としていますが、側を絞り、くの字に後退角を付けてシンプルな平面構成にアクセントを付け、さらにつや消しブラックフィルムを貼り精悍なイメージを醸し出しています。全線高架で踏切の無い路線を走行する車両のため、スカートは設けていません。さらに前面の大きな編成番号、正面や窓間に名臨高速殿の社章、窓上には路線名を標記し新路線のイメージアップに一役買っています。正面、側面には名臨高速殿のコーポレートカラーであるバイオレットブルーと水色の窓帯を貼り付け、車内はグレー系の配色でまとめクールな都会的センスで仕上げています。

 客室腰掛には脚台を廃した片持ち式ロングシートを採用していますが、座布団と背もたれを一体化し、着席区分の明確化を図った独立座席とし従来の長いすのイメージを払拭しています。表地にはブルー系基調の“波”柄を用いて臨海線・ウオーターフロントを連想させるイメージに、かつ同柄の色違いで優先席をさりげなく表現しています。

 その他、内きせ一体の側窓ガラス、戸袋部や妻のパネル化(下拵え完成部品を車体に取付けるだけ)による生産性の向上を図りながら、室内見付の質感を損なうことがない範囲でできるだけ簡素化を図っています。

 床面高さを1120mmとして駅ホームとの段差をできるだけ少なくすることや、出入口部の床には黄色のノンスリップ敷物を施し足元の注意喚起を強調しています。車内案内表示、ドア開閉時のチャイム、長手腰掛の中央に握り棒を設けることや、各先頭車には車椅子スペースを設けるなどユニバーサルデザインにも十分対応しています。

 全ての駅には、可動式ホーム柵が設置され、ホームからの転落防止、バリアフリーに配慮しています。地上側のホーム柵と連動させて車両側のドアを開閉させる必要があるため、決められた位置に確実に車両を停止させなくてはなりません。運転士の微妙なブレーキ扱いが要求されますので、運転操作の負荷を軽減させるためTASC(駅定位置停止支援)装置を搭載しています。
営業最高運転速度は100km/hとし、加減速度を高くした高性能車両を実現させています。車両制御装置にはデュアルモードシステムを採用して冗長性を確保しています。
現在は各種性能確認の試験を実施しながら、乗務員訓練に供用され開業の準備が着々と進められています。

 今後「あおなみ線」が地域に密着した鉄道として親しまれることを期待します。皆さんも交通の要の名古屋駅からモーターショーやフリーマーケットなど各種イベントが開催される「名古屋市国際展示場:ポートメッセなごや」まで早くて快適な1000形電車で出かけてみませんか。

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