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2004.08 名古屋鉄道殿向2000系特急電車

名古屋鉄道殿向2000系特急電車

 愛・地球博の開幕に先立ち、中部国際空港が2005年2月に開港しますが、そのアクセス特急となる2000系1次車6両がこのほど完成し名古屋鉄道殿に納入されましたので紹介します。
2000系は中部国際空港「centrair」のロゴを正面と側面に、そして中間車の側面にはゴールドのエンブレムを貼り付け空港特急をアピールしています。青い空と白い雲、そして海上空港をイメージして青と白で塗分けられたボディは、従来の名鉄殿のカラーリングをがらりと変え強烈なインパクトを与えています。

 この2000系車両は3両固定編成ですが、6両編成での運用も考慮して、先頭部は貫通型となっています。貫通時に使用する幌は、ホロカバーの中に内蔵して先頭形状と一体感を持たせています。窓ガラスの周囲とホロカバーの表面をポリカーボネート樹脂で覆い、窓ガラスと合せて透明感を演出し、今までにない極めて斬新なマスクを構成しています。

 入口の青いドアが開くと、足元に注意を促すオレンジ色のLEDが点滅し、広いデッキと落ち着いた天井照明があたたかく迎えてくれます。
 荷物は客室内の荷物コーナに置けるから安心です。空港特急用設備として大型荷物置場を客室前後の2ヶ所に設置しています。
 客室の色調はライトグレーを基調にし、エメラルドグリーン系の腰掛表地を採用して、清潔感や爽やかさを感じさせる室内としています。座席は1600系より幅を広げた回転リクライニング腰掛で、ゆったりと座れば期待感を高め興奮を鎮めてくれます。

 22インチの大型液晶モニタによる車内案内表示器が客室仕切上部に設けられ、運行案内のほか、ニュースおよび観光案内も表示します。さらに、運転室に設けたCCDカメラで捉えた走行中の前方の風景を車内に映し出す機能を設け、空港島に渡る橋や空港施設を映し出すことで「もうすぐ空港に到着する」という気分を盛り上げる演出をねらっています。また、運転室には、カメラをもう1台搭載し、右前方を映し出すモニタを設けて運転視界を確保しています。
 天井照明は落ち着いた間接照明とし、天井中央に設けられたLEDのスポットライトや、荷棚前縁部には駅に近づくと青と白に点滅するLEDの照明などが、あたかも飛行機の誘導灯の雰囲気を醸し出します。
 便所関係では、ユニバーサルデザインを配慮して、1600系同様に身障者対応の多目的トイレを設け、今回新たに小便所も設置しました。洗面所はカウンタにフロストガラスを採用し壁面と合わせてクリアなイメージを感じさせるデザインでまとめています。

 3両1編成の車両は1.5M+1.5T構成とし、Mc車に集中的に設けた車両制御装置(1C3M×2群)により、Mc車とM車に設けた各3台ずつの主電動機を制御します。また、上飯田線300系で初めて搭載した車両情報管理システム(TICS)を採用し、車両制御及び乗務員、検修支援などに必要な情報を高速伝送により制御、管理しています。
 1600系で実施した空気ばねを利用して車体を傾斜させる制御システムをさらに進化させ、曲線通過時の遠心力を緩和してスムースにカーブを通過することで空港までの到達時間を短縮し、乗り心地の改善を図っています。
 その他、車両では日本で初めてLCDの行先表示器を設けたり、電気式戸閉機、半自動ホロの採用など、随所に最新の機器を搭載しています。

 

 当社では引き続き、2000系8編成24両と、本線でおなじみの1200系特急車のようなμ特別車2両と一般車4両を併結した6両編成の特急車2200系を4編成24両製作することになっています。また、一般通勤型車両として3300系/3150系12両を含め本年12月までに66両もの新形式車が誕生します。

 2000系特急は岐阜、犬山方面から名古屋、神宮前を経由し「セントレア」に直行します。海外に飛び立つ人ばかりでなく、一大アミューズメント基地になる「空港セントレア」に遊びに行く人のための「早くて便利で快適なアクセス特急」として活躍することが期待されます。

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