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2004.12 名古屋鉄道殿向 3300/3150系電車

名古屋鉄道殿向 3300/3150系電車

 当社豊川製作所では、2005年2月に開港する中部国際空港への鉄道アクセスを担う名古屋鉄道殿向け電車が続々と製作されています。このほど2000系特急電車に続き通勤型電車3300/3150系が完成し、納入されましたのでその概要を紹介します。

 この3300/3150系は中部国際空港へ直結する常滑線だけでなく、名古屋本線等を運行する今後の名鉄殿標準型通勤電車の位置付けで製作されました。今回は4両編成の3300系を1編成、2両編成の3150系を4編成製作しました。ベースとなるのは以前製作した小牧線用300系電車(地下鉄乗入車)ですが、側面のカラー帯色をコーポレートカラーである名鉄スカーレット一色とすることで、今後の標準電車となるにふさわしいデザインとしています。また、正面腰部には左右の前尾灯を結ぶブラックの飾り帯を配して一体感を出し、正面見付にアクセントを付けています。

 車体構造は、日車式ブロック工法を用いたオールステンレス車両とし、先頭部には普通鋼を使用することにより、クールな外観とやわらかみのあるデザインを実現させています。さらに空調装置を、名鉄殿では初となる屋根上集中式1台化とすることにより、屋根上の機器を減少させ、すっきりとした外観に仕上げました。室内構造においては、アウトワーク可能なパネル構造等を採用することにより、内部の骨組が簡素化され、300系をさらに進化させた電車となっています。

 mei3300-2.jpg (25522 バイト)

 客室設備においては、混雑時と閑散時の快適性を両立する為、300系同様ロングシートと転換クロスシートが併設されています。さらに、先頭車の運転室背面には跳ね上げ腰掛が設置されており、着座席を確保するとともに、車椅子を使用されている方が乗車された際には車椅子スペースとして使用出来ます。また300系の思想を踏襲し、手すりはピンク、側出入口靴ずり部にはイエローのカラーリングを施しており、デザイン的なアクセントを付けるのはもちろんのこと、注意喚起としての役割を果し、バリアフリー対応にも十分配慮しています。開放感あふれる大きな側窓ガラスにはグリーンの熱線吸収UVカットガラスを用いることで、強烈な日差しの中でもカーテンを使用することなく、車外の景観を楽しむ事が出来ます。加えて、特筆すべきは、室内幅及び天井高さがそれぞれ拡大されたことです。これにより、「ゆとりある空間」を体感できます。

 天井ダクトは、空調1台化との構造的に相性のよいFRP製とすることにより、構造の簡素化、作業の容易化を図りました。また、アルミ製の整風板を車体全長に通すことで、通勤車ながらも上質感をかもし出しています。

 システムはできる限り機器及び設計の共通化を図るため1M1Tを基本として、4両編成でも2両編成でも対応できる構成としています。この3300/3150系はLCD表示の行先表示器や車両情報管理装置(TICS)など最新システムを装備した車両ですが、接点読替装置を設け従来の車両(電気指令式ブレーキ付き車両)と併結運転ができます。

 この電車が投入されることにより、名鉄線を走行する赤色ボディの通勤電車のイメージが一転、従来のイメージを払拭した銀色ボディに赤い帯の電車が新しいトレンドとなります。今後とも名鉄殿の標準型通勤電車として老朽化車両の置き換えや増備が期待されます。この電車が皆様の快適な足となり、大いに活躍することを期待します。

日本車両製造株式会社