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2005.06 新京成電鉄殿向け N800形通勤電車

新京成電鉄殿向け N800形通勤電車

 この度、新京成電鉄殿から、新型通勤電車N800形6両を受注し、完成納入いたしましたのでご紹介します。

 首都圏東部において千葉県西北部の通勤・通学輸送を担う地域の交通機関(松戸―京成津田沼間26・5キロ)として親しまれている新京成電鉄殿は、平成5年に8900形を投入して以来の新形式車両として、既存800形の置き換え車両の位置付けで車両を新造することになりました。8900形は、日本で初めて純電気ブレーキ、シングルアームパンタグラフなどを導入した画期的な技術革新を目指した車両で、今回のN800形もその思想を踏襲しながら、京成グループの一員として京成電鉄殿の3000形を基本に新京成電鉄殿独自の技術を盛り込むと同時に、新京成電鉄殿の地域に密着した姿勢も表現した新鋭車両としました。その一例として側窓カーテンには当地の名産である「なし・ぶどう」の図柄のアクセントを入れ、標準的な車内イメージの中にもちょっとした親しみと遊び心のある雰囲気を持たせるなどの演出も行っています。

 外観上の構成(先頭形状や車体断面など)は京成3000形を踏襲しながら、側面は標準的な腰部の帯とはせずに、伝統の新京成マルーン(あずき色)と白を組み合わせた幅広のフィルムをまとい、窓枠も8900形と同じく黒色処理を施して、特徴的でオリジナリティの高いステンレス車両としました。前面塗色も側面にイメージを揃え、「SHIN-KEISEI」のCIロゴを設けたり、車番標記を従来のスタイルから現在の標準的な字体にアレンジするなど、新京成電鉄殿の新たなイメージを作る車両としてデザインされ、京成電鉄殿の車両とは異なった趣きを醸し出しています。その結果、客先からは大変高い評価を頂いています。

 室内の化粧板・腰掛表地・床等の配色は新京成電鉄殿の既存車からの流れを引き継いだ色彩でまとめており、京成3000形と比較しても新京成車両であることが一目でわかる雰囲気を保っています。また、一人当たりの座席幅を広く取ることや出入口部の床には足元の注意喚起のために明度差をつけて黄色の床敷物を施工するなど、バリアフリー対応も確実に実施し進化した内装と快適性を実現しています。

 N800形は6両編成とし、4M2Tの構成で新京成電鉄線内の最高速度は85q/h(設計速度は120q/h)となっています。主回路機器、ブレーキ機器等の主要機器や全体のシステムも京成3000形の機器と同一とすることで新規開発費の抑制を図り京成グループの標準電車に仕上がったものと思います。ただし、運転室は京成3000形に比べ、空間波無線を搭載しており、運転室機器配置を全面的に変更しています。将来は京成電鉄線への直通運転が計画されており、乗り入れのための列車無線装置等準備工事も施工しています。

 800形からバトンタッチするニューフェイスN800形が地域の皆さんの便利で快適な電車として親しまれ利用されることを期待します。

[鉄道車両本部]
[
N800形諸元]

日本車両製造株式会社