土木系の仕事

 土木系の学部・研究科出身者は、日本車両の場合、輸機・インフラ本部で橋梁の設計・架設を行う技術部、または工事部への配属が有力です。どちらも学部で学んだ構造力学をベースに、ハイレベルな設計・架設技術を追求することができます。また今日、橋の維持・メンテナンスが注目されているため、大学・研究機関が力を入れている疲労の研究知見も大いに活かせます。橋梁のなかでも、当社が手がけるのは道路として使用する高架橋や列車が走る鉄道橋が中心で、技術部ではその設計を行い、工事部では架設計画の立案、実施施行や床板となるコンクリートの品質管理等を行います。

 近年は建設・設計コンサルタントによる詳細設計をもとに、橋梁メーカーが製作性を考慮した構造に落とし込む照査設計業務が増加傾向にあります。しかし、案件によっては、詳細設計からトータルに受注する業務もあるため、技術者一人ひとりが橋梁設計をトータルに行える設計能力の養成・維持向上に力を入れています。また、工事についても、当社は架設用の仮橋脚を建てることができない場合に行う、難易度の高い「送り出し架設」の架設工法を数多く手がけています。さらに社員には早期から、土木施工管理技士、技術士の資格取得を推奨しているので、実践的な知識・スキルが身につきます。

輸機・インフラ本部 鉄けたメンテ室 室長 桜木隆司

◆橋梁の「疲労」問題への積極的な取り組み  

 橋梁の仕事の面白さは、設計したものが半永久的に残ることです。ただし、昨今は発注元の要望や工程が厳しく、検討事項が多くなり、一貫して順調に進むことは少なくなりました。けれど見方を変えれば、その分、完成したときの喜びが大きく、困難を自分で考えて乗り越えることにより、力もついてきます。

近年は橋梁の維持・メンテナンスに関心が高まっています。鋼橋疲労設計は設計にて実施しており、業務実施においても、橋の構造上の疲労や損傷をどう修復するかという問題は、避けて通れない問題であり、橋の維持・メンテナンスの需要は今後ますます増加すると思われます。疲労が起こるメカニズムは金属の問題でも、計算するのは設計ですから、これからは疲労の知識も必要であるとともに、そのメカニズムの知識は重要性を増し、当社は知識の蓄積と技術向上に特に取り組んでいます。  

 また、当社の橋梁部門には、土木系には珍しくFEM解析に特化した者がおり、橋梁の応力解析を内製化する一方、中国・上海に設計業務を主体とした関連会社を設立して、図面のオペレーションや自動化ソフトを使用した設計等は中国へシフトし、国内のコスト競争力を高めています。このような取り組みは、自分の関心や専門を活かした付加価値の創造が可能な当社の組織風土と、市場環境の変化に応じて、思い切った対策をとる機敏な実行力を象徴していると思います。


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土木系の仕事で活躍する社員の声