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2001.07 恩賜上野動物園モノレール40形懸垂電車完成

恩賜上野動物園モノレール40形懸垂電車

 東京都交通局殿向け恩賜上野動物園モノレール40形が完成し、現地に納入致しましたので、概要を紹介します。

日本で最初に誕生した上野動物園の懸垂式モノレール電車は、昭和32年(1957年)に日本車両が製作しました。(初代の車両は、豊川工場内の正門横に展示されています。)その後は約15年毎に、老朽化による置き換え目的で更新され、今回紹介する車両は4代目となります。この車両は計画段階で3つの基本コンセプトを立てました。

  第1番目は21世紀の初頭に誕生した記念すべき車両として、新世紀に映える斬新なデザインを強調し、動物園を訪れる子供達に「乗ってみたいと思う夢の車両デザイン」と「遊び心を追求した、親しみ易いイメージ」作りに重点をおきました。
内装カラーリングには特に関心を持ってもらうため、1号車はブルー系、2号車はピンク系をメインカラーに、座席はカラフルな色彩を多く用いています。また、車両の外部色は基本塗色の上に、動物のイラストを貼って動物園らしい雰囲気を出しており、更に前面上部と車体底面には光の装飾灯を設け、来園者に車両のアピールをしています。

  第2番目は、快適性と安全性に重点を置いた設計を行いました。従来の車両より幅、高さとも一回り大きくゆったりとした車体と、前面は動物の顔のイメージを感じさせる丸みを持たせた形状、車体側面はスイング式プラグドアと連続窓でスマートさを強調しています。

客室内の諸設備は子供連れ乗客への安全性と、車椅子の乗客は車椅子ごと乗車できるように十分配慮した保護設備を設けています。運転席は眺望を考慮して開放的な室内空間の延長上で客室と一体感を出し、その中央には「見せる運転台」を意識して、モニタ表示器と小形のワンハンドルマスコン及び、スイッチ類を配置したコンパクトな運転コンソール盤を設置しています。

 

第3番目の基本コンセプトは、省エネ対策(軽量化と高効率化)、省力化(操作性の改善と装置の自動化)、メンテナンス性の改善(整備、補修の軽減)にポイントを置いた設計を致しました。

アルミニウム合金を用いた構体に、斬新さと軽量化を主眼に選定した内装材料を使用する事によって、車体が大型化した分の重量増加を殆ど吸収しています。

最新技術を駆使し、半導体を含む電子部品を多用した主要機器は、主回路及び補助電源装置にVVVF汎用インバータをベースにした個別インバータを用い、マイコン制御による的確な運転制御指令を出しております。

車両制御装置内には、主回路機器やサービス機器の動作状態を常時監視しながら、故障検知も可能なモニタ装置を設けています。

走行装置は台車内に納めた交流誘導電動機と、歯付ベルト駆動方式の組合わせることで、走行騒音の低減及び、小型軽量化と省メンテナンス化を計っております。

他に省力化対策の一環として、乗降ドアの開閉を運転席から自動開閉出来る機能を追加しました。小形車体の制約から車両用戸閉機械が使えず、観光バスに多く使われている、スイングプラグ式ドアを鉄道車両として国内で始めて採用しました。

ドアは開閉時の安全性を確保するため、運転台で乗降時の状態を監視できるモニタを設けた他、乗客がドアの近くに立っている時、センサが感知しドアが閉まらない保護回路も設けています。

上野動物園に来園された折は、ぜひこの斬新なモノレールにご試乗下さい。

[鉄道車両本部]

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