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勤続30周年 九州旅行 顛末記 第4話

 

九州旅行顛末記(第1話2話、3話、4話) 

第4話 7日目 (最終日)

最終日。約束のお土産も買って帰らなければならないので、行動は控えめにした。 篠栗線817系で直方に向かう。北九州は何回か来たこともあり、この線は3〜4回目で乗り慣れている線である。いったん篠栗で列車を乗り継ぐ。817系の中間車はロングシートだったが驚いたことに、座席ブロックごとに、モケットの模様が変えてある。ここまでせんで、2種類くらいで十分じゃないの?とは思った。

 

篠栗線は福岡の通勤路線だが、篠栗から先は険しい山越えがあり中々面白い。桂川(けいせん)で筑豊本線に合流するが福岡筑豊連絡の主流は篠栗線経由で、桂川から先の終点、原田(はるた)までの筑豊本線は対照的に、本線とは名ばかりの全くのローカル線である。

直方も昭和47年、SLの末期に来たときは、梅小路保存が決定し化粧までしたD50140が、機関車不足で再稼動していたのに出くわした。ほかにも9600、D51、D60がいた。いまや側線は電車やキハの留置線になっている。ショックだったのは数年前に出張で来たときも残っていた、風格があって好きだった木造駅舎が無くなり新しい駅に変わっていたこと。もっとも新しい駅も、風格のある外観なのは救いであった。

 

 「直方石炭記念館」は駅から線路沿いに徒歩約10分。学生時代にも訪問し2回目である。明治末期から昭和40年代初頭まで実に長く活躍した石炭車セム1形TOPナンバー、セム1号車が保存されている。

この形式、元は九州鉄道所有の9t積み鋼製石炭車ソブで日車製も一部にある。国有化でテタ12000形となり、大正時代の「増トン工事」施工により12t→15tと拡大、昭和3年大改番でセム1形になった。両数は3千両に達し、改造車の関係で番号が10000代のインフレ飛び番も存在する。(セム3140〜セム8000の数形式が間に入っている) 

炭箱も原型から大型化するが、時期によって木板で継ぎ足したもの、鋼板で大型化したもの2種類ある。エアーブレーキ未施工のまま一生を終えたものもいる。

このように改造の積み重ねが更新になって寿命が延び、若松工場ではセム1号車を意識的に廃車時に保留し保存したわけで、長年、石炭車の改造・整備に携わった伝統・心意気を感ずる。この車は鋼製炭箱、エアブレーキ装備であるが、若松駅前保存のセム1形セム1001号車(これも過去2回見た)は木製炭箱、エアブレーキ未装備である。

さて久々のセム1との対面だが、台枠をよく見たら、英国の鋼材メーカーの陽刻を見つけた。九州鉄道での製造時は輸入鋼材を使っていたのがわかった。

ほかに、日本最大の独逸コッペル社製機関車としても有名な貝島鉱業の1C1タンク機関車32号機、昭和13年日車製のC11形131号機もいる。

記念館の係りの方に聞くと、近々直方市が塗装を補修するとのこと。そこで、セム1の台枠に英国鋼材メーカーの陽刻を発見したこと、この車が筑豊の石炭の歴史を語る生き証人である意義を説明し、もし何が起きてもセム1だけは絶対に捨ててはならいことを強調した。

32号機は独逸流儀の機関車で、模型を作るつもりはないが、日車も私鉄向け小型C形機で採用した台枠間のウェルタンク(ボトムタンク)や、ビッセル式の先台車も観察・撮影した。貝島鉱業の2軸石炭車もあった。大正8年、貝島の最初の石炭車は日車製で台枠まで木造であったが、この石炭車はその後の代替車で日車製ではない。ほかに炭坑用の車両なども見学した。圧縮空気機関車が珍しかった。

 

直方駅へ戻り、駅前のオシャレなレストランで昼食のあと、模型店「汽車倶楽部」に向かう。駅前バスターミナルは広いが薄暗く、時刻表も張り紙が目立ち、うらぶれた感じだった。循環バスに乗ったが、模型店の住所で最寄のバス停を聞いたのに、バスはだんだん模型店の方角から遠ざかって行く。やばいと思って、ルートがU字であるのを幸いして、次ぎに近いと思うバス停で下車し、模型店の方向へ戻る。バスでは相当の走行距離だが、徒歩では8分の損失だった。相当歩いて丘を越えたら模型店が見えた。ここは9600型SLが大切に保存してあるが、建屋の中で写真には向かない。

 

模型店内には広いレイアウトがあり、広さ、実感はなかなかのもの。直方駅や直方機関区はよく出来ている。機関車も筑豊に多かったD50が目立ったがことごとく?宮沢製品でこれだけよく集めたものだ。レイアウト志向の店らしく、車両パーツはあまりなさそうだった。

なお、汽車倶楽部は保存機関車の再整備の活動拠点となっており近くは芦原町のD60を復元したとのこと。これは偉業だ。ぜひ見たいと思ったが、遠賀川の河口近く(芦原町)で電車では厳しいので次回以降に。

さて汽車倶楽部から直方駅に戻るのも一苦労で、TAXIを呼びましょうか?と言ってくれたが、バスで帰ることにし、バス停までの最短距離の道を汗だくで歩いてバス到着時間ギリギリに着いた。

直方からは再び篠栗線経由で博多にでた。ハカタシティーのブランドショップでお土産を買って、新幹線で帰途につく。博多駅では、800系とN700系の2ショットも見ることが出来、新幹線の全通を実感した。帰りの「のぞみ58号」は、JR西日本のN3編成であった。何と日車製で、当社・ビコム共同DVDで工場搬出から船積み、復元まで製造工程を自分も同行して追跡取材した車両。縁があるなあ。  

こうして7日間に渡る久々の鉄道大旅行は終わったが、深夜まで乗り鉄に精を出した若い頃に比べて軟弱になったものの、カメラを持つと自然と貪欲さが沸いてきた。これも、当社車友会鉄道同好部の若い諸氏の、日ごろの活発な活動に、”元気をもらった”せいかも知れない。改めて感謝と敬意を表したい。

 

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