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2014.05

狭隘地での大口径拡底杭施工

テレスコブーム式アースドリルED6200H-2 

開発機ED6200H-2(T) アースドリル機による基礎の施工は、低騒音、低振動に加え、機動性が良く、施工能率が高いため、市街地での施工実績が急伸しています。また近年では、狭隘地での大口径拡底杭(杭の底部を拡大し支持力の増大を図る杭)の施工も増えてきています。

そのため高トルクで大径の拡底バケットが装着でき、場所を取らずに組付けができるテレスコブーム(伸縮ブーム)式アースドリル機が望まれてきました。

 そこでこの度、大口径の拡底杭が施工可能なテレスコブーム式アースドリルED6200H-2(以下ED6200H-2(T))を開発しましたので紹介致します。

大口径の拡底杭が施工可能な大型機になると、輸送制限からブームを外さないと輸送できません。しかし従来のテレスコブームは起伏にシリンダを用いているため、本体との接続箇所が多くなり、分解・組付けが非常に困難でした。

ブームの組付けその問題を解決する為に、開発したED6200H-2(T)はラチスブーム型と同様にガントリを用いた起伏ロープにてブーム起伏を行う構造としました。そうする事で、本体との接続箇所はブーム根元の一カ所となり、ブームの分解・組付けが従来式より容易になります。また起伏シリンダがないため、ブームを前方に配置することができ、高い能力を発揮しながら、コンパクトな構造に収めることができました。

 掘削能力については、掘削トルク11t・m、掘削深度58m、最大掘削径は軸掘時φ3.0m、拡底時φ3.6m(条件付き4.1m)と、従来のテレスコブーム式では不可能だった大口径の拡底杭施工が可能となりました。

また補助吊能力として、2本掛け28t、1本掛け17tが選択できるので、施工用途に見合ったクレーン作業が可能です。さらに、杭の鉛直性を確保するためのテレスコブームロック機構、操作性に優れたカウンタウエイトの自力脱着装置等、新たな機能を装備しました。

 市場に投入された本機は、今まで不可能だった狭隘地での大口径杭施工の現場で、持てる能力と特徴を充分に発揮しています。

 今後もこのアースドリルの様に、市場ニーズに対応した施工機を開発し、建設基礎業界に貢献できるよう努めていきます。 


狭隘地での施工

 


 

 

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