鉄道車両本部
品質保証部 車両検査課 検査四係
2012年入社

渡邉 拓也

設計を経て、品質保証部へ。新規案件では設計から検査まで
車両製造の最上流と最下流に関わり、仕事に対する熱意が高まりました。

設計が描いた理想の図面に対し、いかに理想に近づけるかが品質保証の仕事です。

現在、私は鉄道車両の検査業務を担当しています。
車両に合わせて、寸法測定や通電試験等の検査内容を検討し、検査指示書の作成や検査工程を管理すること、またお客様に完成車両をお届けする際の発送・現地受渡しの責任者を務めたりするのが主な仕事です。以前従事していた設計業務は、車体、電気、艤装に分かれており、私はその中でも各種装備を車両に搭載し配線を引くための艤装設計に携わっていました。設計が作り上げる図面は例えるなら「理想形」です。全長20mにも及ぶ鉄道車両を製造する過程では、製造誤差が発生することがあります。検査では製造後の誤差を見つけて修正を依頼するだけでなく、最近ではコンカレントエンジニアリングという設計マネジメント手法を取り入れたことにより、設計・製造の初期段階で、検査が早い段階から入り込んで車両を作り込む活動も増えました。みんなで理想のものづくりをしているという実感が、仕事の楽しさに繋がっています。

設計から検査まで関わった新型車両の開発。仕事に対する技術も感動もレベルアップしました。

最も達成感を得た仕事は関東圏で走る通勤車両に設計・検査の両方で関わったことです。
その車両は日本車両を含む3社共同プロジェクトで、各社の設計メンバーが分担して設計をしました。当時、私は技術部で配線設計を担当していました。
車両に搭載する情報機器が増えるに従い、配線設計は複雑化していきます。例えば新しい車両に電気駆動式ドアを採用するにあたり、限られたスペースで多くの配線を敷設することが必要でした。そこで、それまでの仕事で製造作業者の方から学んできた配線の通し方などを活かし、他社の設計者と何度もコミュニケーションを取って、設計を進めました。その後、私は品質保証部へ異動。先程のドア配線も含めて、自ら手がけた図面に対し、検査として図面通りに仕上げるための仕事にも関わることができました。また、実際に車両に通電して検査する工程を通して、現場の検査員の方々と協議しながら、機能的により良い車両を作り上げることができ、技術部在籍時には気づかなかった細部の調整に意識が向くようになりました。無事、車両をお客様へ納めて、お客様から「日本車両が担当した車両はいいですね」と言われた時は、この上ない達成感がありました。実際に路線を走る姿を見ると「これはおれの車両だ!」と言いたくなります。仕事の喜びもレベルアップしたと思います。

若いうちから活躍することで成長が早いのが日本車両のいいところです。

当社の検査員の方々はレベルが高いため学ぶことが多く、「自らの車両に対する理解度が今までとは違う!」と実感しています。
寸法の合わせ方や測定ポイントなどをアドバイス頂くと「そういう点を検査するなら、設計・製造はこうすべきだな」と気づきが増します。最近は若手に仕事を任せる立場でもある私。当社では若手のうちからさまざまな経験ができるため、成長が早いのがこの会社のいいところです。
私が経験したように、私が関わる若手社員にも「これは自分の車両だ」と思えるくらいの喜びを感じて欲しいと思っています。そのために、若手に指示を出す際は、なぜそうなるのか必ず理由づけをすることを心がけ、考える機会を与えています。考え抜いて関わった車両への愛情は格別だと思います。

就活生へメッセージ

様々な車種のものづくりで
さまざまな経験を経て成長できます。

就職活動時、日本車両の工場見学で人の手で製造される現場を見て、お客様から求められるものを製造する仕事の醍醐味とやりがいを感じました。
日本車両は一品一様のものづくりにも対応できるところが強みで、若いうちからさまざまな経験ができます。仕事を任されることにやりがいが感じられる人なら、日本車両で大きく成長できると思います。

休日の過ごし方

◆芝の上 土の上 そして”膝の上
週末は大学の同期とゴルフに行ったり、会社の仲間で構成されたソフトボールチームの試合に行ったりしています。どちらも開放的な空間で楽しみながらも、難しいから突き詰めたくなるスポーツです。普段の休日は、やっぱり奥さんと食事したり、花見をしたり紅葉を見に行ったりする時間と、奥さんのご実家の”お二人”とまったり過ごす時間が癒しのときです。

この社員が関わっている事業
鉄道車両本部
この社員の職種
品質管理
夢をつなぎ、
未来をつくる