開発本部
システム技術部 システム第1グループ
2012年入社

梁瀬 和哉

先行開発は95%が失敗。
失敗の中に小さな成長を見つけ、日本車両の未来の技術力を創り上げています。

データサイエンスやAIの先行開発に関わり、日本車両の技術開発力の基礎を構築しています。

開発本部にて、データサイエンスやAI関連の先行開発に関わっています。
今、主に担当しているのは画像解析によるAI開発と状態監視システム開発です。状態監視システムは、日本車両が製造した建設機械が今どこにあり、どんな状態にあるか遠隔で把握するシステムです。
今後、車両を管理していく上で必要となるシステムで、すでに簡易的な監視システムの要望があり、業界でのニーズを感じています。例えば、エンジンの稼働時間を元にオイル交換の時期を知らせるシステムなどは近い将来、実現できると思いますが、長期的には車両の異常を検知し、さらに異常の予兆まで検知できるシステムを目指しています。
予兆検知においては、AI技術が必要となるため、データサイエンスやAIについても同時進行でノウハウを蓄積しています。AI開発については地元大学に日本車両専用の研究室を作り、他本部にはできない開発本部ならではの技術向上の取り組みを実施中です。

失敗の連続から、ようやく動いた達成感。
貴重な成功体験で先行開発の魅力を実感しました。

先行開発の仕事は95%が失敗です。しかし、それは「意味ある失敗」。「こうやるとダメなんだな」「なぜ動かないのだろう」と考えるきっかけになり、その繰り返しの果てにやっと動いた時は特有の達成感があります。
私が入社して初めて担当した電力変換装置の制御開発もそうでした。着手から2年間、全く動かず、原因もわからない。知見を広げるために、電気学会が主催するセミナーなどに足を運び「この事象はどう思いますか?」と大学教授や企業研究者に尋ねたこともありました。そこで得たアドバイスを社内に持ち帰って試す、の繰り返し。
開発から2年半ほど経ってようやく動いた時は「やっと動いた!」とものすごく嬉しかったです。しかしそれも私たちの理想の動きではない。それからも開発は続き、ようやく到達点に辿り着いた時は開発から5年が経っていました。
この仕事で「先行開発は面白い!」と貴重な成功体験を得ました。

ニーズからシーズへ。
10年後を見据えた開発はやりがいに溢れている。

就職活動時、自分で裁量を持って大きな挑戦ができる会社がいいと思っていた私は、日本車両の規模感と先読みした開発に興味を持って入社しました。
先行開発は10年後を見据えた開発が大きなテーマです。事業部の設計・開発は直近のニーズや課題に応えていきますが、私たちはその設計・開発の基礎となる力を育てている表からは見えない研究開発部隊です。社内の誰もわからない新しい方法を考えて実験していく面白さがあり、知見を深めるための勉強には会社も全面的にサポートしてくれます。
私はリーダーとして人材育成も関わる立場。もともと「仕事は自分がやった方が早い」と思うタイプでしたが、若手に任せることで彼らの成長を実感。また自分の時間も増え、先行開発のインフラ整備にも着手できるようになりました。
これからも若手に任せ、フィードバックに耳を傾け、またこちらから声をかけて進捗管理するなどして、最強のチームを作り上げていきたいです。

就活生へメッセージ

新しいことに挑戦する意欲と
失敗に向き合う姿勢がある人を求めています。

先行開発の仕事にはルーティンがありません。新しいこと・わからないことに挑戦するのが好きな人はこの仕事が向いていると思います。そして、失敗に誠実であること。失敗は忘れよう…ではなく、失敗に向き合って〝なぜどうして〟と考えられる人と一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

休日の過ごし方

社会人なりたての頃は、同期とフットサルやバドミントンなどをしていましたが、子供が生まれてからは子供との遊びが休日の大半を占めています。
特に自然に囲まれるのが好きみたいで近くにある自然豊かな公園をただひたすら歩くことが日常になっています。
歩いているだけで様々なことが疑問になるようで、常に質問攻めにあっています(笑)開発という仕事についているものとして、この好奇心は見習いたいものです。

この社員が関わっている事業
開発本部
この社員の職種
開発
夢をつなぎ、
未来をつくる