米麦の乾燥調製貯蔵施設(カントリーエレベーター)を主体として、全国で事業展開をしています。農業従事者の減少など厳しい状況は続いていますが、設備の効率化・合理化のご要望は強く、自動化対応の開発も進めています。
エンジニアリング本部営農施設部では、全国のJA(農業協同組合)向けにカントリーエレベーター、ライスセンターなどの共同乾燥調整施設を納入しております。 今回、島根県安来市のJAしまね 利弘カントリーエレベーター(平成2年当社施工)から施設の増設工事を受注し、この3月竣工しましたので、報告致します。
飼料用米乾燥調製施設工事 納入機器
1.大型循環乾燥機 50t×2基
2.湿式集塵装置 1800立米/分
3.燃料タンク 既設地下式を撤去 地上式 9.6kL を設置
大型循環乾燥機 |
湿式集塵装置 |
近年では米の需要が減少し生産者価格は下落しております。これに加えTPPの締結により海外の低価格米が流入してくることが予想されます。政府は、自給率向上と米価安定を目指し主食用米から飼料用米への転換を進めるための補助金政策を推進しております。飼料の原料であるトウモロコシ等はほとんど輸入に頼っており、輸入飼料から米へ転換することにより飼料の自給率向上と安定供給が図られます。 JAしまね やすぎ地区では、地区内に畜産農家も多く、飼料用米の需要が見込まれており、乾燥調製施設の増設が計画されました。
工事においては @雪・強風等悪天候による遅延 A施設稼働中における工事の安全確保 が懸念されていましたが、幸い天候にも恵まれ、またJAをはじめとする、多くの関係者の皆様のご協力もあり、無事故で竣工することができました。今回増設した設備の本格的な稼働は今年の秋になりますが、JAしまね やすぎ地区の農業振興に大いに貢献できると考えております。 今後、全国で飼料用米施設の整備が見込まれますので、適切な提案営業を行い売上増大に努めてまいります。
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飼料用米乾燥調製施設工事 工期:平成27年9月29日〜平成28年3月18日
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