米麦の乾燥調製貯蔵施設(カントリーエレベータ)を主体として、全国で事業展開をしています。農業従事者の減少など厳しい状況は続いていますが、設備の効率化・合理化のご要望は強く、自動化対応の開発も進めています。
カントリーエレベーター等の営農施設での集塵装置は、従来、水をシャワーリングすることにより埃を捕集する湿式タイプを設置していましたが、今回、省エネ、環境負荷低減を目的として水を使用しない「ロータリーエアーフィルター式乾式集塵装置」を開発しました。
「ロータリーエアーフィルター式乾式集塵装置」は、施設各所から除塵機により集められた埃を乾式ロータリーエアーフィルターにて吸着し、クリーンな空気を施設外に排出します。従来の水を使用して埃を捕集する湿式タイプでは、水の循環等に大型ポンプが必要で稼動時には大容量の電気が必要となっていましたが、乾式集塵装置は小型モーターで駆動するため、湿式タイプに比べ稼働時の使用電力を3割程度削減する事ができます。また、湿式タイプは排水の処理が必要となるため、環境対策としても乾式タイプの方が有利です。 「ロータリーエアーフィルター式乾式集塵装置」は湿式タイプの欠点を補い、湿式タイプと同等以上の除塵効果があり、総合的に環境負荷を低減しています。
「遠赤外線乾燥機」は、機械内部に組み込まれた遠赤外線放射体より、種籾1粒ごとに直接遠赤外線を照射して乾燥する機械です。
従来の熱風乾燥機と異なり、熱を種籾の中心部までムラなく均一に伝えることができるので、効率的な乾燥作業が可能です。
そのため、乾燥作業時の灯油消費量については15%、また消費電力でも40%の削減となり、省エネ機械として地球環境の保護に貢献しています。
「籾殻熱風発生装置」は、カントリーエレベーター等の共同乾燥施設において、そこで発生する廃棄物となる籾殻を燃焼し熱交換により熱風を発生させる装置で、生籾の乾燥や育苗・ハウス栽培用の熱源に利用することができます。 また、籾殻燃焼後の燃焼灰は土壌改良剤として農地に還元できます。
「籾殻熱風発生装置」の導入は、廃棄物となる籾殻を利用することにより灯油など化石燃料の使用が大幅に削減され、CO2削減に大きく寄与でき、これからの環境保全型農業の推進につながります。
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