エンジニアリング本部では、鉄道車両検修設備の総合メーカとして、ユーザ要望ごとに装置を個別設計し、提案・納入しています。今回、JR東海殿浜松工場耐震建替工事の一環として同社に納入した先頭車研ぎ装置は、ロボットを使用した自動研ぎ装置です。車両の再塗装作業では塗装面の地ならしおよび塗料の密着度向上のため、表面を研ぐ必要があります。従来、新幹線車両の先頭部分はその形状の複雑さから手作業にて実施されていましたが、研ぎツールのフォースコントロール(反力制御)による車体表面追従機能を開発することで、作業の自動化を実現致しました。本装置の操作はオペレータ1人で行えることから、従来の高所作業を無くし、また作業の省力・効率化を実現致しました。