鉄道車両トピックス
7月30日に当社の連結子会社であるNIPPON SHARYO U.S.A.,INC.(社長:子安 陽、本社:米国イリノイ州)傘下のNIPPON SHARYO MANUFACTURING, LLCロシェル工場(米国イリノイ州ロシェル市)において、構体部品を製造する第3工場の拡張工事が完成し、開業式典を催しましたのでご紹介いたします。
この新工場の操業により、米国の鉄道車両市場においてますます競争力を高め、鉄道車両産業において厳しくなっているバイアメリカ条項の現地生産化要求への対応が可能となります。当社米国子会社はイリノイ州のみならず、米国中に雇用を創出することにより、ローカル経済へ貢献してまいります。
2012年11月に受注しましたカリフォルニア州交通局(Caltrans)およびイリノイ州交通局(IDOT)向け準高速鉄道用2階建客車(受注130両、オプション契約300両)の契約には、連邦鉄道局(FRA)の資金が提供され、「100%バイアメリカ条項」が適用されます。新工場の操業により、この車両で必要となるすべての部品は米国で製造され、FRAの要求を満たすこととなります。
この工場拡張は、近隣地域における雇用機会の提供にもつながります。現在、米国子会社は第1工場と第2工場に400人以上の従業員を有しておりますが、新工場の操業により新たに90人の雇用拡大となります。新工場はまた、バイアメリカ条項による米国製の材料・部品・サービスへの厳しい要求により、米国ベンダーにとっても多くの取引機会を創出しています。
今回の開業式典には、各政府・州・市等の行政関係者や関係団体、顧客、ベンダー等約200名の方々にご臨席賜り、イリノイ州知事パット・クイン氏、FRAジョセフ・ゼイボ氏、カリフォルニア州交通局ブルース・ロバーツ氏、およびイリノイ州交通局ジョセフ・シャクター氏にご祝辞を頂きました。
この準高速鉄道用2階建客車プロジェクトの開始により、この新工場が米国における高速鉄道の新たな時代の幕開けになることを願っています。当社は、米国において構体部品製作から車両納入までの一貫生産に対応できる総合車両メーカーとしての競争力強化を図り、ならびに、あらゆる人々のために公共交通の発展に寄与する良質の製品を提供していくことを目指してまいります。
第3工場(新設)の概要
1. | 場所 | 米国イリノイ州ロシェル市(ロシェル工場(既設)の隣接地) | |
2. | 敷地面積 | 9万u | |
建物面積 | 3万u | ||
【参考】 | |||
ロシェル工場 | (既設第1工場および第2工場) 敷地面積 14万u、建物面積4万3千u | ||
豊川製作所 | 敷地面積 25万u、建物面積11万u | ||
[構体部品工場]
[工場正面玄関]
[工場外観]