基礎とは土木構造物や建物構造物を、支持し安定させるための土台となる部分のことです。
構造物を安定させるためには、地盤の調査を行い、その地盤と建物の条件に適した土台づくりが重要となります。
基礎工事用機械は昭和29年にパイルドライバの国産化が行われ、また、旧国鉄がベノト掘削機を導入したのが始まりです。日本車両も昭和34年から建設機械の製造を始め、50年以上となります。
右の写真は 開始当時多く用いられた杭打機、いわゆるパイルドライバ゙本体にディーゼルハンマといわれる、数トンの鉄の固まりを燃料を爆発させたエネルギで跳ね上げて、コンクリートの杭を打ち込むものでした。このような姿は、街中では現在はほとんど見ることは出来ません。 昭和52年の振動規制法によって、このような施工を市街地で行うことは出来なくなりました。
それに替わって、より静かな油圧式ハンマや回転力によって地盤を掘削する工法、場所打ち杭工法や地盤改良といった施工方法が、機械技術の進歩とともに開発されてきました。
さて、そもそもなぜこのような大型の機械で基礎工事がおこなわれてきたのでしょうか。
日本列島は大きなユーラシアプレートの東端に位置し複数のプレートの境界に位置し、世界的にも地震発生の多い国となっています。 また、日本の主要都市のほとんどは河川下流の沖積層平野部に発達しています。沖積層とは、約2万年前以降に堆積した、比較的新しい地層であり、一般的に軟弱層であることが多い地層です。
出典 (社)全国地質調査業協会連合会HP
46億年前に地球が誕生して、現在の日本列島はおよそ1万2
〜3千年前現在のような形となりました。プレートテクトニクスと呼ばれる学説によれば、地球の表面は何枚かの固い岩板(プレートと呼ぶ)で構成されており、このプレートが対流する地殻の下にあるマントルに乗って互いに動いていると説明されています。
日本列島は大きなユーラシアプレートの東端に位置し複数のプレートの境界に位置し、世界的にも地震発生の多い国となっています。
また、日本の主要都市のほとんどは河川下流の沖積層平野部に発達しています。沖積層とは、約2万年前以降に堆積した、比較的新しい地層であり、一般的に軟弱層であることが多い地層です。
洪積層は2万年〜200万年前に形成された地層。沖積層と比べて地盤沈下や液状化などを起こしにくく、構造物の基礎を支える良好な地盤とされています。
軟弱な地盤が多く、さらに地震の多い国、日本。
出典 (社)全国地質調査業協会連合会HP
地震が発生した場所を、赤い点で示しています。
1年間に世界で発生する地震の約20%が日本で発生しています。
そんな日本では、都心部のビルや大型建築物など、地盤の強度に対して重量のある構造物を支えるために、基礎工事で杭打が活用されてきたのです。深く固い地盤まで杭を伸ばすことで、地震や地盤の弱さに負けずに構造物を支えることができるようになります。
地盤や地中の障害物、その他周囲の条件などによって、基礎工事、杭打ちの方法は異なります。
日本車両では、その様々な条件に対応する建設機械を取り揃えています。
それでは条件ごとに異なる基礎工事の分類をみてみましょう。