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京成電鉄殿向けAE形

● 京成電鉄 AE形「新型スカイライナー」

平成21年 成田空港特急用の3代目。車両デザインは山本寛斎氏のプロデュースによるもので、デザインコンセプトは「風」「凛」となっており、外観形状、塗色などスピード感を強調したデザインとなっています。営業運転最高時速は160km、日暮里−成田空港(空港第二ビル)間を36分で結びます。 2010年グッドデザイン賞受賞。

 

 

京成電鉄殿向け新型スカイライナー(AE形)「グッドデザイン賞」を受賞

2010.9

  「グッドデザイン賞」とは、昭和32年(1957年)に通商産業省(現経済産業省)によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」を継承したもので、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する、総合的なデザイン評価・推奨制度です。

  今回の受賞は、「スピード感あるシャープな外観と高品質で快適な車内空間」が高く評価されたもので、京成電鉄殿の車両では初の受賞となります。 詳しくはこちら(PDF)

 

 

納入トピックス

2009.06

 京成電鉄株式会社殿向けにスカイライナー用AE形を納入しましたので、その概要を紹介します。

  スカイライナーとは成田空港アクセス向けの座席指定特急列車であり、京成殿のシンボル的な存在となっています。当社は初代AE形、現在運行中のAE100形の両方の製作実績があります。

 今回の新AE形は2010年度に開業予定の成田新高速鉄道線(京成上野から高砂・北総線を経て、印旛日本医大駅から先は新線を建設し、成田空港までを結ぶ全長64・1`)に、開業に合わせて営業投入される予定のものであり、新線区間において最高時速160qでの運転を行なうことにより、日暮里─成田空港(空港第二ビル)間を現行の51分よりも大幅に短縮した36分で結ぶものです。  

 車両デザインは山本寛斎氏のプロデュースであり、昨年4月にはデザイン発表会が盛大に催されました。デザインコンセプトは「風」「凛」となっており、外観塗色はストリームホワイトを基調とし、屋根部をウインドブルーで塗り分けて、裾に2本のラインを入れています。床下側面や屋根上に搭載したクーラのカバーも新たにデザインした形状とし、特に先頭車にはクーラキセと連続したアンテナカバーを設けるなど、疾風の如きスピード感を表現したデザインとなっています。  

 客室両端のカモイ部には26インチの大型LCDを設けています。これは4カ国語表示(日英中韓)となっており、外国からのお客様にも分かりやすいものとしています。また、運転室に取り付けたカメラの映像の表示も予定されています。 床は配色によって波を表現した市松模様の床敷物を貼っています。

 

 出入台と客室の間をガラス製のパーテションで仕切り、客室の端部には荷物置場を設置しています。

 

 編成中1両(5号車)の車端部に便洗設備を集約しており、その構成は身障者対応の多機能便所、洋式便所、小便所、洗面所が各1箇所となっています。壁面の一部は鏡になっており、腰部は大理石調の化粧シートとステンレス製の帯の組合せとなっています。多機能便所についてはオストメイトの方向けの設備として便器に洗浄用水栓を設けているほか、ベビーベッドやベビーキープも設けています。

 編成中1両(4号車)に自動販売機とテーブルのあるサービスコーナーを設けており、3つ並んだ丸い側窓がアクセントとなっています。この場所には、AEDも設置しています。また、出入台の握り棒は青色グラデーション塗装とし、上下からLED照明で照らすものとなっており、またクツズリ部にも薄型のLED照明を組み込むことで乗降時の安全に配慮してあります。

 

運転室は広い空間を生かした大型運転台を装備しており、前方監視用カメラなどを設けています。

 

 

【参考】「新型スカイライナー」デザイン発表会

2008.5


 

 2008年4月9日、東京・帝国ホテルにおいて、京成電鉄殿が開発を進める次期空港アクセス特急車両「新型スカイライナー(AE形)」のデザイン発表会が開催されました。会場には松島国土交通副大臣、堂本千葉県知事をはじめ国土交通省・沿線自治体関係者、交通事業関係者、成田新高速鉄道プロジェクト関係者、製作関係会社、そして報道関係者など多数が招かれ、鉄道車両のデザイン発表としては異例のスタイルによる、非常に注目を集めた盛大なイベントとなりました。

 この新型スカイライナーは、平成22年度に開業が予定される新しい空港アクセスルート「成田新高速鉄道線」(京成上野から高砂・北総線を経て、印旛日本医大駅から先に新線を建設、成田空港までを結ぶ全長64・1`)においてデビューする車両で、在来線国内最速となる160q/h運転を行うことにより日暮里─成田空港間を現行の51分から36分に速達化、欧米諸国に遜色ない国際空港アクセスが実現します。また車両デザインは世界的に活躍される著名なデザイナー・山本寛斎氏が初めてプロデュースした鉄道車両であることが大いに強調されました。

 式典では、まず京成電鉄・花田社長から全体および車両概要のプレゼンテーションが行われ、続いて山本寛斎氏ご本人による車両デザインについての説明、そして後半はサプライズゲストとして女優の上戸彩さんも登場し、会場を大いに沸かせていました。