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名古屋市交通局殿向け N3000形

 

 

主要諸元

形式・定員

名市交 N3000形

車体寸法

先頭車:車体長 19400mm x 車体幅 2746mm x 車体高 3620mm

中間車:車体長 19300mm x 車体幅 2746mm x 車体高 3600mm

軌間

1067o

電気方式

直流1500V 架空線方式

制御方式

VVVFインバータ制御装置

台車

型式:電動台車SS176M/付随台車SS176T
固定軸距:2100o 車輪径:860o ボルスタレス方式

製作年

2012年

平成24年に製作された、3号線(鶴舞線)と名鉄犬山・豊田線の相互直通運転を行うオールステンレス車両で、車体側面の接合にはレーザ溶接を取入れてきれいな仕上がりを実現しました。 床面は従来車より10mm低くホームとの段差を少なくし車椅子スペースも各車1箇所設けています。
 

 

 

納入トピックス

2012.7

名古屋市交通局殿鶴舞線向けの新形式N3000形通勤電車が完成しましたので紹介します。

 鶴舞線は昭和52年に開業し、現在上小田井〜赤池間(20.4q)を結び、名古屋鉄道殿犬山線,豊田線と相互直通運転を行なっております。 今回、開業時から運用されている3000形車両の置き換えとして、当社がN3000形4編成を受注し、平成24年5月に1編成を納入しました。

 N3000形は名古屋市交通局殿桜通線6050形車両をベースとし、従来車の鶴舞線3050形と同様の6両編成、車体長や扉位置は同仕様で、バリアフリーの目的から、床面高さを従来車から10o低くして、ホームとの段差を少なくし、車イススペースを編成2箇所から各車両に1箇所に増やしました。

 側面の外観はレーザー溶接を採用し、スポットの圧痕・歪みの少ない、大変きれいな仕上がりとなっています。 窓下の路線カラー帯は、従来車では単色でしたが、白色部を追加することで、よりくっきりとしたイメージとなりました。尚、側引戸部分にも帯を配置することで連続性を持たせると同時に、窓上にも路線カラー帯を配置しています。

 

 室内は青系のシートモケットとし、側、妻、仕切りには明るい白系の化粧板とすることにより明るく温かみのある配色としています。座席は簡易バケットタイプを採用し、座り心地向上と一人当たりのスペース明確化を図っています。  安全面については、火災発生時の延焼防止対策として前後位とも妻引戸の設置、車両間の転落防止ホロの設置などが挙げられます。 編成は3M3Tの構成で、合計3台搭載されているVVVFインバータ装置は、1台で4個の主電動機を制御しています。

 床下機器配置は6050形車両の配置を基本とし、中間T車及びM式ATS装置などの名古屋鉄道殿仕様の機器を追加しておりますが、機器や配管の集約化、ユニット化することにより、部品点数低減を図りました。 乗務員室は3050形と同じく、高床運転台構造とし、主幹制御器は6050形と同じ右手ワンハンドルタイプが採用されました。また名古屋鉄道殿線区走行のための関連機器が配置され、検修作業容易化及び法令改正対応した車両情報装置を備え、制御指令伝送機能も有しております。
 屋根上に関しては、中間M車にパンタを配置すると共に、全車にユニットクーラを2台ずつ搭載しました。

 最後にN3000形が当社の地元である名古屋市の通勤通学の足として活躍することを期待すると共に、残り3編成の完納へ向けて、高品質な車両製作を行って参ります。