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鉄道車両トピックス

2004.11

鉄道系では世界初!ハイブリッド牽引車マイクロガスタービン機関車)を開発


マイクロガスタービン機関車(MGTH)

 当社は、株式会社トヨタタービンアンドシステム(出原顕一社長)、東洋電機製造株式会社(甲斐邦朗社長)、大阪車輌工業株式会社(榊原弘樹社長)と共同して鉄道系では世界で初めてのマイクロガスタービンとバッテリーの組合せによるハイブリッド牽引車(MGTH)を開発いたしました。

 試作車はトヨタタービンアンドシステム製の50kWのマイクロガスタービンと東洋電機製のきわめて効率の高い永久磁石を内蔵したEDモーターなどが搭載され、マイクロガスタービンの特性を活かした制御システムにより、排気ガス中の汚染物質は非常に軽減されています。汚染物質の規制があるディーゼルエンジン付き建設機械の規制値と比較すると、水素炭化物で6分の1、一酸化炭素で30分の1、窒素酸化物で6分の1、粒子状物質は発生0となっています。
 また、騒音も車側1mで75デシベル程度と従来のディーゼルエンジン付き牽引車と比べて約15デシベル程度低減されています。
 燃料は灯油を使用し、燃料消費量も従来のディーゼルエンジン車並みを達成しました。

 当社では、マイクロガスタービンによるハイブリッド車両は地下鉄やトンネルの保守作業、住宅地に近い夜間作業などに市場があると判断し、来年度中にも商品化したいと考えております。