未来をつくる
橋梁をつくるための「型紙づくり」。
次工程を見据えたデータ作成が品質を決めます。
輸機・インフラ本部のインフラ統括部で、橋梁の原寸(げんすん)業務に関わっています。これは、洋服作りに例えるなら、「型紙づくり」のような仕事。設計部門が描いた橋梁の図面をもとに部品の展開作業から始まり、切断データ、組み立て図、現地架設資料を作成。工場で実際に作っていくための1/1スケールのデータや、組み立ての手順書を資料としてまとめています。
私の出した寸法や指示にミスがあれば、工場で部品が組み上がりません。製品の品質に直結する非常に重要な役割です。だからこそ、単に図面をトレースするのではなく、どのようにすれば工場のメンバーが分かりやすく効率良く進められるかも考え、資料に落とし込んでいます。
ペアで技を磨き、自分なりの最適解を導く。
巨大橋梁も支える技術者としての誇りと達成感。
私たちの部署では、基本的に一つの橋梁のプロジェクトを2人1組のペアで担当します。面白いのは、手順書に沿って仕事を進める中でも、人によって細かな仕事の進め方やテクニックが異なる点。良いものを作りたいという思いを持ったメンバーが多く、ペアを組む相手が変わるたびに新しい視点や手法を吸収できます。自分の裁量で最善の方法を模索していけるのも、この仕事の魅力です。
2022年には、大阪・関西万博に関連する「夢洲北高架橋」という2000トン級の巨大で複雑な橋梁プロジェクトにも携わりました。経験を重ねる中で技術者としての視野が広がり、スキルが上がり、さまざまな仕事に取り組めるようになっていくことでも、大きな達成感を味わっています。
ピンチを救ってくれたチームワークが私の原点。
苦手だったコミュニケーションも円滑に。
私が入社したばかりでまだ仕事に慣れていなかった時、大量の業務を抱え、納期に追われていたことがありました。このままでは間に合わないと焦っていたのですが、気づいた時にはペアの先輩が私の担当分まで対応してくれていました。状況を察し、そっとフォローしてくれていたのです。声をかけた時に助けてくれるのはもちろんのこと。そうでなくても、気にかけてサポートしてくれる温かいプロフェッショナルに囲まれ、私自身も後輩に対してそれができるよう心がけています。
私はもともと人との会話が得意な方ではありませんでした。しかし、分かりやすいデータや資料を作成するためには、実際にモノを作る現場の皆さんとの連携が不可欠です。そのため、自分から積極的に現場に足を運ぶようにし、雑談を交えて会話を重ねることを心がけるようになりました。コミュニケーションが取りやすくなったことで、仕事が円滑に進むようになり、こうした自分自身の変化に対しても成長を感じています。
幼い頃に感動した「あの橋」を作る側へ。
地図と記憶に残る仕事がここにはあります。
小学生の頃に家族と出かけた際、名古屋港を東西に横断する3つの斜張橋「名港トリトン」を初めて通りました。その圧倒的な大きさと迫力に感動し、「どうやって作っているんだろう、どんな構造なんだろう」と興味を持ったことが、日本車両を志望したきっかけです。
新しい環境では、不安もあるかもしれませんが、専門知識がなくても、親切で優しい先輩たちが教えてくれるので心配はいりません。かつて自分が憧れて眺めた巨大な橋を、今は自分が手がけている。人や社会に貢献していることを実感できる、やりがいある仕事です。
休日の過ごし方
地元が静岡県なので、時々帰省しています。帰省中は、実家で飼っている犬と近所を散歩するのが日課です。
散歩のルートは決めず、その日の気分でいろいろな道を歩きます。
長く歩いた日は、一緒に休憩しながら飲み物を楽しむこともあり、犬とはまるで友達のような関係です。
こうした何気ない時間が、日々の活力を支える大切なひとときになっています。