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鉄道車両トピックス

 

2014.10

台湾鉄路管理局殿向け 車体傾斜TEMU2000型 台湾東海岸を快走

台東乗り入れを記念して1編成のみ特別なラッピングが施されたTEMU2000型

 台湾鉄路管理局(TRA)殿向けに納入したTEMU2000型車体傾斜特急「普悠瑪(プユマ)」号17編成(8両/編成)は、順次営業列車に投入され、特に今年の春節(台湾正月)時期には多数の帰省客、観光客を乗せて活躍しています。

  台湾は比較的平坦な西側に台北、新竹、台中、高雄などの大きな都市を持ち、西部縦貫線と呼ばれるTRAの本線や、2007年に開業した新幹線が走り、高速道路とともに交通の便は充実しています。一方、東側は急峻な山々と太平洋が間近に迫り、急カーブでくねるように敷設された非電化路線が唯一の鉄道で、地域の発展にも障害となっていました。

  TRAでは40年ほど前からこの東側の路線改良に着手し、電化工事を順次進めてきましたが、このほど、花蓮−台東間約160qの電化工事が完成しました。6月28日には馬英九総統を迎えて電化開通式が執り行われ、電化の完成 と「普悠瑪」号による台北直通運転の開始を「最大の幸せ」という表現で讃えました。

  当社の車体傾斜式TEMU2000型は、もともとこのカーブの多い東海岸路線の速度向上のために計画、調達されたものであり、いよいよ威力発揮の機が来ました。台北−台東間最速3.5 時間という利便性のため、かつては考えられなかった台東地区からの台北日帰りが可能になり、台湾東部の地域発展に大きく寄与することになりました。  電化および路線改良後も、このTRA東海岸路線は海岸線を走る区間があり、風光明媚な台湾東部の自然を目の当たりにすることができます。

  日本からも3時間ほどで行ける台湾。週末や連休に当社の車両(TEMU2000型DMU3100形EMU800型EMU700型台湾新幹線700T)を乗り継いで台湾一周の鉄道の旅をされるのはいかがでしょうか。

 

2013.04 台湾鉄路管理局殿向け 車体傾斜TEMU2000型 「普悠瑪號(プユマ号)」納入