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0系新幹線

 

 

0系新幹線の主要諸元

  0系新幹線電車は1964年(昭和39年)から1986年(昭和61年)までの23年間にわたり車両メーカー6社で合計3,216両が製造されました。東海道新幹線開業にあたり発注された1,2次車は合計で360両、30編成で当時の新幹線電車製作メーカー5社が6編成づつ製作を担当しています。

量産新幹線電車0系は、2両ユニット全電動方式が採用されました。奇数車には主制御器、偶数車には電源車としてパンタグラフ、主変圧器、主整流器を持っています。この偶数・奇数2両1ユニットで8個の主電動機を制御し、この主回路は4個のMM2郡を並列に接続する4Sx2Pとなります。

主変圧器の低圧側タップの切り替えによる力行制御、発電ブレーキをs常用したブレーキシステムで50km/h以下の低速域ではディスクブレーキによる摩擦ブレーキに切り替わり列車を停止させます。ブレーキを制御するATC装置は2.5重系になっていて、速度に応じてブレーキ力を段階的に自動制御します。

主回路機器については、試作車の段階で256km/hまでの速度記録、研究検証を行っていましたが、量産新幹線0系では、最高運転速度210km/hを基本とするように見直し、保守性を向上しています。

 

0系電車主要諸元(製作次別) 日車の車輌史0系新幹線電車より

製作次 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38
軌間 1,435mm
電気方式 交流60Hz 25kV
1単位2両性能(連続定格) 出力 1480kW
速度 167km/h
主電動機 形式 MT200 MT200A MT200B
個数 4x2
駆動方式 可トウ歯車付1段歯車減速
歯数比 29:63=1:2.17
最高速度 210km/h
主変圧器 形式 TM200 TM201 TM201A
容量 1650kVA
主シリコン整流部 形式 RS200 RS200A RS201
容量 1627kW
制御方式 低圧タップ切換発電ブレーキ  ATC総括制御
タップ切替器 形式 LTC200 LTC200A
制御段数 25
製作次 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38
主制御装置 形式 CS21 CS21A CS21B CS46
制御段数 17 20
ATC車上装置 形式 ATC-1 ATC1-D/S
方式 2.5重系 3重系
ブレーキ方式   発電ブレーキ
電磁直通空気ブレーキ
台車形式 DT200 DT200A
集電装置 PS200
空気調和装置 客室 AU56 またはAU57  (4500kcal/h(冷房)/2500kcal/h(暖房) 客室用)
運転室 AU6   (2250kcal/h(冷房)/1500kcal/h(暖房) 運転室用)

38次にわたり製造された 3、216両の0系新幹線電車の、車両メーカー別製作数量

メーカー 0系新幹線製造両数
日本車輌製造 730両
川崎車両(川崎重工業) 702両
汽車製造 224両
近畿車輌  506両
日立製作所 562両
東急車輌製造 492両