> 橋梁の架設工法 |
BOSS工法は、「後方工事桁式送り出し」と「桁降下装置」を併用することで、鉄道上の作業日数(送り出しから桁降下作業まで)を 従来の「手延べ式送り出し」+「サンドルと鉛直ジャッキを用いた桁降下」方式と比較し、約10日程度短縮できます。 この併用方式は、現在「BOSS工法」の名称で、東海旅客鉄道鞄aと特許を共同出願中です。
後方工事桁による送出し工法の特長は送出す橋梁の後方に工事桁を接続し、後方工事桁の下の台車にて送出しをする工法です。この工法では橋梁自体を送出すため台車を盛替えることなく橋梁を1日で一気に送出すことが可能です。
桁降下装置は落下防止用安全ナット及び主シリンダが故障した時用のバックアップ機能も内蔵した装置となっておりこの降下装置自体が落下防止機能を持っています。
また、複数の降下装置を管理するため「桁降下装置システム」を構築しました。このシステムにより複数の降下装置本体をイーサネットで接続し、制御室でデータの蓄積と監視をすることができます。制御室はこのようになっており、パソコン画面にて反力やストロークを管理できます。
BOSS工法(Bridge Over Safety & Speedy girder updown) 特許を共同出願中
桁降下システムの安全性
@シリンダ反力・ストロークデータ管理機能
(データベースサーバと監視用PCで一元管理できる機能で、グラフでわかりやすく表示)
Aオートストロークコントロール機能
(降下装置間でストロークに偏差
が生じた場合に自動調整する機能で、ストローク偏差の許容値は自由に設定可能)
B自動降下停止機能
(降下装置間のストローク偏差・反力警告値を超えた場合に、すべての降下装置動作を自動的に停止する)
作業の流れ
STEP1:架設現場の隣接した場所で、ベントを組み立てて、その上に架設桁をトラッククレーンにて組み立てます。
STEP2:自走式の前方台車で、架設桁を送り出します。
STEP3:到達した架設桁を桁降下装置を伸ばして支持し、前方台車を引き戻す。
架設桁から後方工事桁を切り離し、工事桁を一部撤去。
STEP4:桁降下装置を降下させて、架設完了。