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鉄道車両トピックス

2008.05

アメリカの首都ワシントン近郊は日車製車両で満開!


 

 米国バージニア州VRE(Virginia Railway Express)向けギャラリー型車両はベース契約の11両の完納に引き続き、オプション契約50両を製造中です。米国北部に位置するウィスコンシン州のミルウォーキー市にあるスーパースティール社(SS社)で日車指導員とSS従業員との共同作業で最終組立及び出荷前検査が行われています。

 昨年の12月から毎月5両を予定通りに納車していますが、納期を守ることは簡単ではありません。冬のウィスコンシンの寒さは想像を絶するもので、零下20℃の世界です。発送直前にSS社工場内の入換え線が凍結し、腰までの雪で近寄ることもできず先ず除雪をしてからの復旧となったり、発送日にシカゴ付近のレールのポイントや信号機が全て凍結して牽引用機関車の到着が一日遅れたこともありました。こうした苦労の甲斐あって、米国案件着手以来四半世紀以上の長きに亘る当社の誇り、無納期遅延の記録を守り『納期の日車』の名声を守りつづけることができています。

 5月現在で丁度半数の25両を納入し、ワシントン周辺の住民の足として大好評を博しています。

 ワシントンはアメリカの首都で、いわば国の玄関ですから町並みの景観には特別の配慮がされています。建築物は自然との調和を考慮した配置やデザインになっていますし、春に咲き誇る桜やハナミズキの美しさは特に有名です。アメリカを日本では『米国』と呼びますが、中国では『美国』と標記します。命名の由来はワシントンの美しさにも起因するのではないかとさえ思わせる美しい街です。

 そんな街に、銀色に輝く美しい日車製ギャラリー車両は温かく迎え入れられています。VREは乗客の声(意見)を大切にすることを前面に押し出している鉄道局で、ウェブサイト(http://www.vre.org)でそれらの声を見ることができます。大方の意見は新車の明るさ、快適さを喜ぶ声です。

 さらに喜ばしいことにそれらの声を反映してか、本年の四月には追加10両の応札が発表され、仕様は現行ギャラリー車両と同様となっていますので、日車としても客先の期待に応えるべく確注を期して入札に臨みます。

 満開のハナミズキの下を疾走するギャラリー車両と最近数を増して枢軸車種の威厳を誇り始めたマナサス市操車場の様子をお届けします。