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鉄道車両ができるまで(N700S新幹線車両)

日本車両製品の製造工程を紹介

 

設計

基本設計

車両に求められる安全性や快適性、そして高速性まで、さまざまな側面から基本設計を検討します

詳細設計 

デザイン設計、構造強度解析、空力解析、運動解析、性能解析等を行い、3DCADを用いて詳細設計図面を完成させます

鉄道車両本部 技術部 電気グループ
車両の設計には車体・艤装・電気・台車があり、車体は器を、艤装は器の中へ機器を載せ、電気はそこに機器と機器を結ぶシステムを設計します。具体的には、顧客と打ち合わせて細かな仕様を決定し、その仕様を満足させるよう電機メーカーと打ち合わせて、図面や指示書を作成することになります。

 

部材組立

部材加工 

板材から部品を製作していきます

ブロックの溶接 

各ブロックごと(台枠・側・妻・屋根・先頭)に溶接で組み立てていきます

 

構体組立

ブロック組立

各ブロックを六面体の構体に組み立てていきます

構体結合 

六面体に組み立てた構体を溶接で結合し、クレーンで運びます

  鉄道車両本部 製造部 製造第一課 ブロック工場
 ブロック工場では、鉄道車両の先頭・切妻・屋根・側、つまり床をのぞいた5面体の組立を行っており、私はライン担当のスタッフとしてその工程がスムーズに進むようにあらゆる面からサポート。例えば図面には表示されない詳細な作業内容を示した「作業指示書」の作成などで、現場を支えています。

 

艤装組立

塗装

組み立てた構体を塗装して、艤装ラインに運びます

艤装

床下機器を取り付けていきます

配線・配管

電気配線・空気配管などの部品を取り付けていきます

内装

化粧パネル、仕切りパネルなどの内装を施していきます

 

台車枠製造

台車枠溶接

溶接ロボットと人による溶接により製作していきます

台車枠加工

車輪を支える台車枠を高い精度で加工していきます

鉄道車両本部 技術部 台車グループ
私が設計を担当しているのは、鉄道車両の足まわり装置である“台車”です。四角いフレームに車輪やモーター、ブレーキ等の装置が取りつけられた台車は、車両の“走る・止まる”の機能を担う装置。また、お客様が乗る車体を 床下で支えている装置でもあるので,車両の” 安全”で”快適な乗り心地”を実現するために、揺れを抑えて、安定した走行を実現させるための重要な装置です。

 

台車組立

台車組立

台車枠に配管、モーターなどを組み込みます

台車完成

台車部分に車輪を取り付けて完成となり ます

鉄道車両本部 製造部 製造第一課 台車工場
 台車というのは車両を支え、牽引する重要な部分ですから、仮に1本でもボルトが外れるようなことがあってはなりません。台車1台に100以上のボルトが必要で、しかも新幹線、在来線、海外車両と多様な鉄道車両の製造を行っていることから、ボルトの正しい締結を管理するだけでも簡単ではありません。製造する車両が変わるたびにラインを組み替え、作業が正しく進むように管理しています。 事前に入念に準備したことでラインが順調に流れ、計画通りに台車の組立が進んでいる様子を見るたび、仕事のやりがいを感じます。

 

台車検査

 台車荷重試験や台車回転試験などで性能を厳しくチェックします

 

台車取付

車体と台車を組み合わせて、車両が完成します

 

完成検査・試験走行

完成検査

さまざまな試験装置を使用し、車体や機能の検査を行います

試験走行

構内で実際に走行させ、車両の性能を入念にチェックします

鉄道車両本部 品質保証部 車両検査課 検査一係
車両は、一つひとつ、手造りで製造されます。車体、つまり“構体”と呼ばれる六面体は、大きな手造りの箱です。私の仕事は、その大きな構体の溶接、外観、寸法等の検査を行うことです。例えば寸法の検査なら、私が仕様書通りに仕上がっているか計測するための検査要領書を作成し、検査員が計測して確認します。不具合があればその原因究明や再発防止の検討、製造部門へのフィードバックを行います。また納入後のアフターサービス業務も行います。

 

発送 

出荷準備

輸送用台車にはき替えて待機します 

輸送

完成した車両をトレーラーで鉄道会社まで輸送します 

 


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豊川製作所は昭和39年より総合車両工場として集約整備され、あらゆる鉄道車両を開発・生産する能力をそなえています。2014年7月で豊川製作所開所50周年を迎えました。

 

 

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