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鉄道車両トピックス

メトラ向け 2階建て電車 ロシェル工場製 第一号完成

 2010年に北東イリノイ地域鉄道公社(以下、メトラ)より受注した2階建て電車(ハイライナー)160両の最初のプロト車2両を、日本車両USAのロシェル工場製の第一号製品として納入しました。

ハイライナー電車は、約40年前の車両の置き換えのため、2005年に26両納入したものに引き続き導入されるものです。この車両は、メトラ唯一の電化路線であるシカゴ中心部のミレニアム駅から、シカゴ南部のユニバーシティ・パーク駅他までの約50qを走ります。 最初の80両については、豊川製作所で組み立てた構体をロシェル工場まで運び、現地で最終組立を行います。後半の80両については、2013年より、構体の製作からロシェル工場で行うこととなっており、2015年までに納入を完了する予定となっています。

2012年9月24日にロシェル工場最初の発送(ロールアウト)を祝して、ロールアウトセレモニーを挙行しました。 セレモニーは、工場西側の引込み線付近で行われ、メトラ、RVB&A社(メトラのコンサルティング会社)、米国住友商事にご出席いただいたほか、当社関係者として現地社員全員が出席しました。 ご来賓の方々より祝辞をいただき、セレモニーの締めくくりには、連結器へシャンパンを振りかけて車両の門出を祝いました。
  翌週10月2日早朝に、プロト車2両はユニオンパシフィック鉄道の機関車に牽引されて、メトラの車両基地まで輸送され、約1ヶ月にわたり、各種走行試験が行われました。
  11月14日には、メトラのミレニアム駅においてその後出荷された2両と共にメトラ主催の披露セレモニーが行われ、そのまま営業運転に投入されました。

今後もメトラ向け車両160両の出荷完了、更にカリフォルニア・カナダ向けディーゼルカーや他車種の製作も含めて、日本車両USAのチャレンジは続きます。納期を遵守し、生産効率を高め、品質の高いものづくりに努めてまいります。