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小田急電鉄殿向け5000形の紹介

新京成電鉄鞄a向け5000形
 

コンセプトは「より広く、より快適に」

 日本車両が製作する小田急電鉄殿向け通勤車両は、3000形以来15年ぶりで、「より広く、より快適に」をコンセプトに設計を行いました。

車体構造は「日車式ブロック工法」を用いた構造で、オールステンレス製となっています。拡幅車体を採用して車内スペースを拡張するとともに、室内では車両間の仕切扉及び荷物棚のほか、シート横の袖仕切り部に大型強化ガラスを用いることで、空間の広がりや混雑緩和を実感できる構成にしています。

 車両先頭部は流線形にするとともに、車両前面下部には、前部標識・後部標識にも対応するLED式装飾灯を配置することでスピード感を強調しています。側面には、これまでの小田急電鉄殿のイメージカラーであるインペリアルブルーに加え、新たにアズールブルーの帯も施すことで、スマート感を表現しています。

 さらにセキュリティ向上のため、防犯カメラの配置や非常通報装置の増設により安心感を追求。正面衝突時に有効な衝撃吸収装置付きアンチクライマーを設置することで安全性にも配慮しています。

 また、戸閉装置には電気式ドアエンジンを採用し、通常の開閉機能のほか、モーター制御式による戸挟み検知機能によって、人や物が挟まったことを検知すると戸閉力が弱まる構造となっています。N‐TIOS(次世代型車両情報管理装置)はイーサネットによる伝送方式を採用しており、従来の車両情報管理装置に比べ伝送速度が約10倍向上。走る、止まるをはじめとした車両の状態や、その他サービス機器の状態をモニタリングし、車両不具合時の早期対応、状態監視保全、車両検修省力化を図っています。

 

室内(小田急殿パンフレットから引用)
空間の広がりを感じられるように大型強化ガラスで構成されたシート横の袖仕切り部や車両間の仕切扉及び荷物棚
安心と落ち着きを与える色彩によって明確化が図られた優先席

 

 

 

 

 

一体プレス加工により信頼性の向上と非破壊検査などの省メンテナンスを図ったNS台車

 

 台車は70000形ロマンスカーに引き続き、日車オリジナルの「NS台車」が採用されています。NS台車の特長である台車枠構造は、側ばり及び横ばりを一体プレス加工とすることで溶接ビード長の削減と、溶接部の応力低減を図っており、信頼性の向上と非破壊検査の省力化によるメンテナンス性の向上を図っています。また、軸箱支持装置には5000形にあわせ諸元を最適化した軸ハリ式を採用し、快適な乗り心地に寄与しています。

 

[小田急5000形]
[鉄道車両本部]