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日本車両の社会・環境活動

環境にやさしい製品開発・輸送機器

鉄道車両本部■輸機・インフラ本部<輸送機器関連>

液化天然ガス(LNG)の輸送車両、LNG貯槽の製作を行なっています。輸送車両は軽量化と断熱強化により輸送効率の向上を図っています。その他に環境に優しい輸送用機器を各種製作しています。

■150mレール輸送車

 日本車両では、新日鐵住金株式会社殿が鉄道用レールで世界最 長となる150mレールの出荷体制を整備するのに合わせ、これ を鉄道輸送できる150mレール輸送車(9両編成)を開発、納入 しました。

  長いレールを運ぶ場合、積載されたレールは線路の勾配や 曲がりに合わせ前後左右に動きます。この動きを各車両で固 定するのではなく、中央部の車両一か所のみで固定し、本製品 ではレールが台上である程度自由に動けるようにしました。

  レールを150mのまま輸送して得られるメリットは以下3点 あります。

@レールの切断や溶接を減らすことができる。
  従来のレールは25mや50mに切断して出荷され、敷設する 際には再び溶接でつないでいました。150mのまま運ぶことが できるようになると、切断や再溶接に要していたエネルギーや 材料の消費を大幅に減らすことができます。

A一度に輸送できるレール量が増える。
  長いレールが積載でき、かつ積載本数も増加することにより、 物流の効率化につながります。

B乗り心地の改善とメンテナンスを容易にすることができる。
  間接的なメリットとして、レールの継ぎ目が少なくなることに より、快適な乗り心地の実現と、メンテナンスの簡略化・効率化が図られます。

  車両と車両との間にレールがまたがるかたちで積載する今回の車両を開発・実現するためには幾つもの技術的な課題がありましたが、長年の車両製作の経験と、培ってきた技術力で克服することができました。 今後も更に技術力を活かし、社会インフラの充実に貢献でき る製品を提供してまいります。 

■ バルカーゴNEOの開発

 輸機・インフラ本部の主要製品の一つであるLPガス民生用バルクローリ(注1)「バルカーゴJr.」は、1997年の発売以来、全国各地でLPガス(注2)の小口配送に活躍しています。今回、この民生バルクのモデルチェンジを行い、新たに製品名も「バルカーゴNEO」に変更しました。 民生バルクローリは、継続的にLPガスを使用する飲食店や集合住宅などに設置されたLPガス用の小さなタンク(以下、バルク貯槽)に、LPガスを直接充填する車両です。  民生バルクローリからバルク貯槽へのLPガスの充填は、車両のエンジンにより、増速機一体式液送ポンプ(以下、ポンプ)を駆動して行われます。

 今回のモデルチェンジでは、ユーザーの皆さまからの意見を基に、改めて「静粛性」、「安全性」、「操作性及び作業性」の向上をコンセプトに掲げて、製品開発に取り組みました。  「静粛性」は、騒音源である充填作業中のエンジン回転数を下げるために、ポンプの増速比を最適化することで、騒音レベルを「約5.8dB」(注3)低減することができました。この結果、充填作業中の環境改善をもたらし、作業時に心のゆとりを持って頂ける製品となりました。

 また、エンジン回転数を下げることで、作業中の燃料消費量が従来と比べて「約20%」削減でき、エコな製品となりました。  「安全性」は、LPガスの漏洩防止や日常的な点検業務だけでなく、未然に事故をどのように防ぎ、公共の安全をどのように確保するのか、ということも求められます。そこで、万が一の事故や操作ミスによる不具合に対し危険予知する警報装置を新たに加え、ユーザーの皆さまの安全確保だけでなく、人々の暮らしをより安全にする製品となりました。  「操作性」は、民生バルクローリ全体の制御システムを“0”から刷新することとしました。例えば、従来運転席内に設置されていた2つの機能別操作パネルを統合し、1つの操作パネルで全体の操作とシステムの監視を行うことができ、操作性の向上と作業者の負担軽減による「作業性の向上」にも結び付けました。

 また、LPガスの積載量を向上させることで、配送作業全体の効率化を目指しました。積載量を増やすための「車両軽量化」は、3DCADを用いて構造を最適化、解析による事前評価、試作車両での検証を繰り返し行い、一方で構成部品のひとつひとつを見直し、車両総重量8トンの車両で「100kg」の軽量化を実現しました。積載量は、従来製品より70kg増加し「2570kg積」が可能となりました。

 これらの取り組みにより、より良い人々の暮らしをめざし、日本車両の企業理念である「産業の高度化と社会資本の充実に役立つ製品を提供し、より豊かな人間環境づくりをめざします」を製品に反映させることができました。今後も更なる技術革新、技術向上を図り、さらなる軽量化を行うことで、社会に貢献できる製品を提供して参ります。

注1)LPガス民生用バルクローリ(民生バルク)・・・液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律でいう充てん設備を表す。 注2)LPガス・・・液化石油ガス。 注3)当社調査方法による従来製品との比較。

■ 特装車の環境負荷物質削減の推進

  昨今、世界的に環境保全の動きが広がる中で、製品や生産活動に環境負荷物質を使用しないことがますます強く求められるようになってきています。

 日本車両製品である特装車のタンクローリ、タンクトレーラは、クリーンエネルギーとされるLNG(液化天然ガス)、LPG(液化石油ガス)の輸送に重要な役割を果たしています。しかし、これまで輸送車両(特装車)そのものの環境側面にはあまり注目されていませんでした。

 そこで、環境保全の取り組みとして、特装車の主力製品であるLPGタンクローリ、LPGタンクトレーラ、LPGバルクローリ、民生バルクローリ、LNGタンクローリ、LNGタンクトレーラについて、日本車両も加盟する一般社団法人日本自動車車体工業会(車体工業会)の新環境基準(基準)に準拠した環境負荷物質を使用しない製品にモデルチェンジを行いました。(基準で例外が認められた、代替品の存在しない特殊品を除く)。基準適合車両には車体工業会指定のゴールドラベルを貼って明示しています。  また、継続的に基準に適合した状態で製品をお使いいただくため、基準適合車両向けの補給部品にも同様な対応を行いました。  これにより、製品の製造・運用・廃棄(リサイクル)まで環境保全に対応した製品となりました。

■ オフロード法対応無人搬送車

 構内で稼働する特殊自動車の分野においても環境にやさしいことが求められています。  製鉄所内で生産された線材コイルを倉庫に搬送する無人搬送車です。電気炉で生産される製品を運ぶため、夜間や休日も休むことなく連続で稼働します。この間無人搬送車は、1台で搬送を繰り返します。従来から採用しているバッテリ方式では、この稼働時間に対応できないため、ディーゼルエンジンで発電した電気により駆動する方式としました。

 この無人搬送車が搭載しているディーゼルエンジンは、EPA(米国環境保護庁)の規定する排出ガス規制の区分Tier3の基準を満たしており、本車両は環境省の[ 特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律]( 通称:オフロード法)に適合し、「特定特殊自動車少数承認」を得ています。

日本車両製造株式会社