特長|作業工程|切削実績|実力の理由|チュービング装置|カタログ|CADデータ
厳しい施工条件でも安全かつ高能率に施工・オールケーシング工法
スーパートップ工法はこの地質柱状図に示すような硬質岩盤において、口径2000/1500mmのケーシング2段堀りにより、B・C級岩盤を132.75m掘削した実績があります。B・C級岩盤はダウンザホールハンマによるコア抜きと同時に、ケーシングによるリングカットを併用して削孔しました。これによりスーパートップ工法の優れた岩盤削孔性能が実証されました。従来、深礎工法でしか施工できなかった岩盤の先行掘削工法が、本工法により可能になり、かつ工期も短縮できるようになりました。
スーパートップ工法による一軸圧縮強度196MPa(2,000kgf/cm2)以上の転石の掘削実績は数多くありますが、日本車両ではケーシングによる岩石の最適な切削条件の目安を定量的に把握するために、予め岩石試験を実施した数種類の岩石を地表近くに埋め込み、ビット荷重、周速を変化させながら実際に切削して、最適なビット荷重・切削効率などを定量的に計測しました。その結果、B-CON機構の優れた性能が技術審査証明により実証されました。
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掘削中のカッタビットにはケーシング質量と本体の一部分の荷重+スラストシリンダの押込力が加わりますがケーシングが長くなると押込力を加えなくても自重だけで、ビット荷重が過負荷になることがあります。また、転石の場合には、一部のビットのみに負荷が集中することが多く、ケーシングが短くても過負荷になる危険があります。
B−CON機能はシーケンス制御によりスラストシリンダの油圧を加減して、ケーシングの長さや周面抵抗に関係なく、常時最適なビット荷重の維持と過負荷防止を可能にします。
(RT-200AV・200H・260H・300V・320Hに標準装備、RT-150AU・RT-150LU・RT-200L・RT-200SLには条件付にてオプション装備)
審査証明制度について
昭和62年7月28日付けの建設省告示等1451号、民間で自主的に開発された建設技術の内容について審査照明等を行い、民間による研究開発の促進と建設事業への適正かつ迅速な導入を図り、もって建設技術水準の向上に寄与することを目的とした「民間開発建設技術の技術審査証明事業規定」に基づくものである。
技術審査証明結果 |
1 |
一軸圧縮強度137〜206MPa(1,400〜2,100kgf/cm2)の転石・岩盤の切削ができることが確認された。 |
2 |
砂礫・軟岩層などの地盤において深度62m、シルト・粘土層などの地盤において73mまでの掘削ができることが確認された。 |
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3 |
鉛直精度1/500の掘削ができることが確認された。 |
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4 |
地中障害物(既存の鉄筋コンクリート構造物、鉄筋コンクリート杭、鋼杭等)が存在する地盤の掘削ができることが確認された。 |
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5 |
クサビ型チャック機構により、ケーシングの締付けに対する信頼性が高まるとともに、チャック開閉時の油圧ホースの脱着不要により、作業手間が軽減されることが確認された。 |
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6 |
ケーシングの押込力を自動制御することにより、切削対象物に適した切削状態の保持とカッタビットの過負荷防止が可能であることが確認された。 |
困難なオールケーシングの大深度掘削を安全に施工するためには、高い鉛直精度を維持しながらケーシングを押し込む機能、チャック装置の信頼性が大きなポイントになります。スーパートップ工法に使用される日本車両のRTシリーズ・チュービング装置は、クサビ形チャック装置とクラス最大級の回転トルク引抜力を持っています。
また、岩石の効率的、経済的な切削をめざして、ビット荷重を一定の値に保持することが可能な、「シーケンス制御」のケーシング押込み自動制御機構(B-CON機構)を装備しています。
これらの特徴を持つスーパートップ工法の抜群の施工性と安全性は「技術審査証明」で実証されました。
(一部B-CON機構を装備していない機種もあります)