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鉄道車両トピックス

 

2005.11

2005年グッドデザイン賞受賞

名鉄空港特急2000系

小田急VSE50000形

リニモ100L

当社が製作した名古屋鉄道殿の中部国際空港専用特急2000系「ミュースカイ」と、小田急電鉄殿の新型ロマンスカー50000形「VSE」、それに愛知高速交通殿の東部丘陵線リニモ100L形の3車種が財団法人日本産業デザイン振興会主催の2005年度グッドデザイン賞(Gマーク)を受賞しました。

 

グッドデザイン賞は、1957年に通商産業省によって創設された「グッドデザイン商品選定制度」を継承して、1998年より財団法人日本産業デザイン振興会の主催事業となった賞で、わが国唯一の総合的デザイン評価・推奨システムといわれているものです。

名鉄2000系「ミュースカイ」は一目で空港専用特急と判別できるよう今までの名鉄カラーを赤から青へと一新、先頭部は世界初となる樹脂板を全面使用し新素材のもつ「透明感」で印象付けています。利用者に優しい車内設備を目指し、前面展望も映し出す大型LCD案内表示器を装備、新光源のLEDやBGMはサインとして効果的に使う等、安全に対し注意を促すことにも役立っており、柔らかな間接照明とともに斬新なデザインが評価されました。

小田急50000形「VSE」は、国際観光地である「箱根」への旅行に重点を置き開発された車両で、小田急ロマンスカーの伝統である連接構造と、前面展望席が復活しました。外観は全体的に端正な仕上がり、木目を多く使った室内はやさしさ、ぬくもりを感じさせ、一歩はいれば窓が広く景観の素晴らしさを満喫でき、誰もがわくわくとした気持ちになるような空間に仕上がっていることが評価されました。

リニモ100L形は、「あいち学術研究開発ゾーン」として位置付けられた名古屋東部丘陵地域の交通手段として今年開業した東部丘陵線に投入された車両です。ここで採用された磁気浮上式システムは、本格的な実用路線としては日本初であり、安全で快適、そして環境にもやさしい次世代のシステムです。
国際博覧会「愛・地球博」会場への輸送に大活躍したこの車両は、前面を総ガラス張りにした特徴のあるデザインでまとめられ、透明感を感じさせています。また、グラフィックを用いて車両外部色と9つの駅をリンクさせたトータルデザインについても高い評価を受けました。

2005年8月24日から27日まで、東京ビッグサイトにてグッドデザイン・プレゼンテーションが開催されました。
一次審査を通過した商品(製品)がジャンル別に展示され、24・25日は審査委員会による二次審査が行われるため非公開、審査の終わった25日夜と26・27日が一般公開となりました。来場者は2日間で過去最高の約2万9000人を記録したとのことでデザインに関心をもたれる人の多さに驚かされました。

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今回受賞を果たした車両の展示ブース