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道路を建設する上で、集水設備は走行安全性を確保するための重要な付属設備です。 橋梁では、集水設備として排水桝が使用されますが、材質は鋼材、ねずみ鋳鉄、FRP樹脂などが使用されています。 これらの排水桝は、床版コンクリートに埋設されるため、排水桝とコンクリートとの界面の付着切れにより、凍結防止剤の塩分を含む水分が浸入し、床版コンクリートや橋桁に深刻な劣化をもたらす場合があります。漏水は、鋼桁やコンクリート桁の劣化に繋がるため、水回りの止水対策が重要です。
鋳物やFRP樹脂製の排水桝は、コンクリートから剥離しやすく、止水処理を行わないと漏水に繋がる場合があります。しかし、付着強化型排水桝は、ポリマーセメントによりコンクリートとの密着性が増強し、SBR(スチレンブタジエンゴム)に含まれるゴムの成分によって、止水性が向上するため標準的な排水桝より漏水リスクが低減します。
・コンクリート界面との一体性向上
・界面からの漏水リスクの低減
・普通鋼材
・ねずみ鋳鉄
・FRP樹脂
排水桝とコンクリートとの乾燥収縮による界面の剥離からの漏水を確認するため、実物サイズの床版試験体による実験を行いました。
コンクリート打込み後、床版を3ヶ月間乾燥させた後に色水による湛水を1ヶ月間行いました。
湛水完了後に排水桝周りを切断して、排水桝側面のコンクリートをはつりました。標準仕様の排水桝は、側面に漏水の痕跡がありましたが、付着強化型排水桝は、色水浸入の痕跡はありませんでした。
標準仕様の場合は、じん性が低いため、脆性的に剥離が生じやすい。しかし、、付着強化型では、高いじん性により剥離に対して粘り強く抵抗します。
各種材料の線膨張係数の違いによる付着強度への影響について冷温繰り返し条件により確認した。
試験は、JIS A
1171を準用し、試験体のコンクリートの材齢が28日を経過した後に、20℃:18h→-20℃:3h→50℃:3h の冷温繰り返しを1サイクルとし、10サイクル後に付着強度の計測を行った。
冷温繰り返し後の付着強化型排水桝は、標準タイプよりも付着強度が高い結果が得られた。
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