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2016.3.18

最後の寝台急行「はまなす」 

 北海道新幹線の開業日が3/26(土)に迫って来ました。北は函館から、南は鹿児島まで新幹線で移動できるようになります。 日車夢工房でもH5系「はやぶさ」号のグッズを作ってお祝いしています。H5系グッズ、好評発売中です。

さて、新しく出来る新幹線があれば、引退する在来線列車があります。
臨時特急「カシオペア」、特急列車「スーパー白鳥」「白鳥」、急行「はまなす」が廃止され、青函トンネルを走る在来線の旅客列車は全て新幹線に移行されます。

今回引退する列車のうち、急行「はまなす」号は「ブルートレイン」の面影を色濃く残している列車でした。
JR最後の定期列車(毎日、決まった時間に走る列車)として走っていた「急行列車」ですが、機関車がけん引する「客車列車」であることと、車体色が青の寝台車を連結した「寝台列車」(※)であることが特徴です。

 


急行「はまなす」号 先頭がDD51形機関車、最後尾から3両が寝台車

ブルートレイン」は、車体色が青をした全車寝台車(座席車を連結した列車も一部あり)の特急列車のことです。
昭和33年に登場して全国各地を走りましたが、利用者の減少によって廃止され、昨年夏、上野〜札幌間を走っていた「北斗星」を最後に57年の歴史に幕を下ろしました(「カシオペア」は寝台特急ではありますが、車体が銀色であるため「ブルートレイン」には含まれません)。

「はまなす」号の引退に伴い、「寝台列車」の歴史は完全に幕を閉じます。
時代の流れとはいえ、小さい頃にわくわくしながら見ていた、憧れの寝台列車が完全に過去帳入りしてしまうのは、胸に迫るものがあります。 最後の「寝台列車」は、3月20日(日)に青森駅と札幌駅を発車し、翌朝、終着駅に到着します。無事故で定時運転されることを祈ります。

※「寝台列車」は、JR九州の「ななつ星 in 九州」をはじめとしたクルーズ列車として運転されていますが、筆者はクルーズ列車とブルートレイン等の寝台列車とは性格が異なる列車と捉えております。本編は後者の引退について書きましたので、「寝台列車」の意味については、上記の点を踏まえてお読み頂ければ幸いです。 

 

昨年引退した寝台特急「北斗星」号
昨年引退した寝台特急「北斗星」号

 


引退する寝台特急「カシオペア」号

 

 (記:ハチマル  2016.3.18)

 

 



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